早朝の車庫で、キーをひねった瞬間にメーターの中がオレンジ色に光る
「またか」と声に出す前に、体のほうが先に反応して、シートから降りる準備を始めている
今月これで2回目、いや3回目だったかもしれない
スマホを取り出して「スーパーグレート 故障多い」と打ち込んだあなたが、いま本当に知りたいのは、たぶん専門的な解説ではないはずです
「これって、自分の車だけじゃないよな?」
この一言に尽きるのではないでしょうか
先に答えを言います
あなただけではありません
Yahoo!知恵袋には、こんな声が残っています
「センサーの異常が多く、MCM制御、ABS制御などなどうんざりします」
引用元:Yahoo!知恵袋「三菱ふそう07スーパーグレートのダンプカーを所有しているものです」より
「うんざりします」
この6文字に、全部が詰まっている気がします
壊れたこと自体より、「今日も何か出るんじゃないか」と身構えながらキーをひねる、あの数秒がしんどいんですよね

やっぱりスーパーグレートって壊れやすいんですか!? ネットだと「欠陥車」って書いてる人もいれば「めちゃくちゃ良い車」って言ってる人もいて、どっちなんですか!



その混乱、当然です。実は、その2つは矛盾していません。両方とも本当なんですよ。今日はそこを、一つずつほどいていきましょう。
この記事では、ネット上の感想をただ並べることはしません
メーカーが国に届け出た事実、実際に修理を経験した人が公開している金額、公的な統計、そして乗っている人の生の声を突き合わせて、「多いのか、多くないのか」に逃げずに答えます
- スーパーグレートは故障が多いのか、YESかNOかの答え
- 何年式の、どのエンジンを積んだ車が話題になっているのか
- 実際に乗っている人の口コミ・評判(良い声と悪い声の両方)
- 壊れたときに実際にいくらかかるのか(出典つきの実額)
- 直し続けるか手放すかを決める、たった2つの数字
- あなたの使い方に、この車が向いているのか・向いていないのか
読み終わるころには、「何が起きるか分からない」という霧が晴れて、次に自分が何をすればいいかが、はっきり見えているはずです
スーパーグレートは故障が多いのか?答えは「条件付きのYES」です


ここは記事の中でいちばん大事な場所なので、遠回りせずに答えを置きます
結論:新型の「電子制御・排ガス関連」はYES、エンジン本体はNO


結論から言います
YESです。ただし、条件がついたYESです
「スーパーグレートは壊れやすい」という声は、決して一部の人の思い込みではありません
ただし、その「壊れやすい」が指しているものは、あなたが想像しているより、ずっと狭い範囲に固まっています
YESなのは:2017年以降に作られた車を中心とした、燃料まわり・排ガスを浄化する装置・電気配線やセンサーのトラブル
NOなのは:エンジン本体、車体、運転席まわりの基本設計。ここを「ダメだ」と言っている声は、探してもほとんど見つかりません
言い方を変えます
壊れやすいのは「車」ではなく、「車に載っている装置」のほうなんです
この一行が、この記事全体の骨格になります
ここが分かれていないから、「良い車だ」と言う人と「欠陥車だ」と言う人が同時に存在して、調べれば調べるほど分からなくなる
その種明かしは、この記事の中盤できっちりやります
根拠は感想ではなく、メーカー自身が届け出た事実にあります


「壊れやすい」の根拠を、誰かの感想に置くつもりはありません
ここで見るのはリコールです
リコール(=設計や製造に問題が見つかったとき、メーカーが自分から国に届け出て、無償で直す制度)は、悪者探しのための情報ではありません
むしろ「メーカーが自分で見つけて、自分で直します」と手を挙げた記録です
だからこそ、誰かの感想よりずっと信用できる材料になります
スーパーグレートに出ている主なリコールを、時系列で並べてみましょう


引用元:レスポンス「三菱ふそう『スーパーグレート』5万6566台リコール、エンジン停止のおそれ」、LOGISTICS TODAY「三菱ふそう、スーパーグレート3.4万台リコール」、LOGISTICS TODAY「三菱ふそう、スーパーグレートなど8万台をリコール」、トラックニュース「三菱ふそう/スーパーグレートなど1万8200台をリコール、高圧燃料ポンプに不具合」、リコールプラス「ふそうスーパーグレート 原動機不具合 路上故障恐れ」から作成
この図を、台数の大きさに驚くために使ってほしくはありません
見てほしいのは「どこが対象になっているか」のほうです
エアチャージパイプ、電気装置、高圧燃料ポンプ、排ガスの制御ユニット、そして配線
燃料系、電気系、排ガス制御系
気味が悪いくらい、この3か所に集中しています
逆に、エンジン本体の設計やフレーム、キャブ(=運転席の部分)が原因で大規模な届出が出た、という話はここには出てきません
直近のものは特に規模が大きく、2026年8月18日に届け出られたリコールでは、49型式・5万6566台が対象になっています
内容は、走行時の振動などで配線の被覆がすり減り、中の電線がむき出しになって腐食するというもので、報道では「最悪の場合、エンジンが停止して走行不能になるおそれがある」と説明されています
用語の補足:TCM・ACM・CGWって何のこと?
リコールの説明文には、アルファベット3文字の略語がよく出てきます。ざっくり言えば、どれも「車の中に載っている小さなコンピューター」だと思ってください。
TCM=変速機(ギアの切り替え)を制御するコンピューター。ACM=排ガスをきれいにする装置を制御するコンピューター。CGW=車の中のコンピューター同士が情報をやり取りするときの、いわば交換台にあたる部品です。
そして「ハーネス」というのは、これらをつなぐ電気の配線の束のことです。昔のトラックにはほとんど無かった部品が、排ガス規制への対応や安全装備の充実とともに、どんどん増えてきました。壊れやすくなったというより、そもそも部品の数が桁違いに増えた、という背景があります。
これは、あなたの整備不足のせいではありません


ここで、どうしても伝えておきたいことがあります
ここまで挙げたようなトラブルは、あなたの整備不足が招いたものではありません
毎朝きちんと点検していても、設計そのものに原因があって届出が出るような不具合は、乗り手の側では防ぎようがないんです
「この車を選んだ自分が悪かったのかな」と、どこかで思っていませんでしたか
その必要はありません
もちろん、乗り手の側で減らせるトラブルもあります。それはこの記事の後半できちんと扱いますが、それとこれとは別の話です
ちなみに、この件についてもっとも激しい言葉を残していたのは、5台まとめて所有していた事業者の方でした
「スーパーグレードは欠陥車です」「MCM制御etcのセンサー異常はしょっちゅうで出張修理もしない非常にふざけた会社です」「消去法でいくとイスズしかないですね」
引用元:Yahoo!知恵袋「三菱ふそう07スーパーグレートのダンプカーを所有しているものです」より
正直に言うと、ここまで書かれてしまうと、擁護のしようがありません
5台です。5台分の実感が、この短い文章に乗っています
ただ、私がこの投稿を読んで引っかかったのは、最後の一言のほうでした
「消去法でいくと」
この方は、他のメーカーの弱点も一通り挙げたうえで、そう書いているんです
つまり、どこかに完璧なメーカーがある、という話ではない
だからこの記事では、「他社に乗り換えれば全部解決します」とは書きません
そんな単純な話なら、誰も悩んでいないですよね



この声を「一部の人の意見」で片付けるのは違います。ただ、ここで終わらせても1円の得にもなりません。大事なのは、あなたのスーパーグレートが「どの年式の、どのエンジンを積んだものなのか」です。次で、そこを特定しましょう。
まず「自分のスーパーグレートがどれか」を確かめる|世代別エンジン早見表


「スーパーグレートは故障が多いですか」という質問は、実はそのままでは答えられません
なぜなら、同じ名前で30年も売られてきた車だからです
スーパーグレートは30年で3世代。載っているエンジンがまったく違います


スーパーグレートが世に出たのは1996年で、三菱ふそうの公式サイトによれば、2026年で30周年を迎えています
30年です
その間にフルモデルチェンジが2回あり、エンジンは何度も入れ替わっています
1996年の初代と、いま売られている3代目を「同じスーパーグレート」として語るのは、正直かなり無理があります
まずは、自分のスーパーグレートがどこに立っているのかを確かめてください


引用元:Wikipedia「三菱ふそう・スーパーグレート」、Wikipedia「三菱ふそう・6R系エンジン」、三菱ふそうトラック・バス「三菱ふそう『スーパーグレート』30周年」から作成
この表で押さえてほしいポイントは3つです
- 2010年4月を境に、初代のエンジンが6M70系から6R10へ切り替わっている
- 2017年5月に21年ぶりのフルモデルチェンジがあり、エンジンは6S10と6R20に一新された
- 2023年10月に再びフルモデルチェンジがあり、12.8Lの6R30が新たに設定された
ちなみに6R20は、それまでの6R10より排気量を2.2L減らし、重さも170kg軽くしたエンジンです
いわゆる「小さくして効率を上げる」考え方で、当時の排ガス規制に対応するために開発されました
この「規制に合わせて装置を増やし、制御を細かくしていった流れ」が、後の話につながってきます
「故障が多い」と語られているのは、主にどの年式なのか


ここで、さっきのリコールの表と、この世代表を重ねてみます
すると、はっきりした傾向が見えてきます
| リコールの対象製作期間 | 重なる世代 | 不具合の箇所 |
| 2009年11月〜2014年12月 | 初代後期(6R10) | エアチャージパイプ |
| 2017年3月〜2022年9月 | 2代目(6S10・6R20) | 電気装置(CGW) |
| 2017年7月〜2020年8月 | 2代目(6S10・6R20) | 高圧燃料ポンプ |
| 2017年3月〜2024年6月 | 2代目〜3代目 | TCM・ACMハーネス |
| 2021年4月〜2026年2月 | 2代目〜3代目 | 排ガス制御ユニット |
ご覧のとおり、2017年3月以降に作られた車両が、複数の届出で対象期間に含まれています
そして6R10を積んだ初代後期は、インジェクター(=燃料を霧状にしてエンジンに吹き込む部品)に関する指摘が繰り返し語られてきた世代です
ネット上で「故障が多い」と語られているスーパーグレートの多くは、このあたりに集中しています
ただし、ここで踏み外してはいけない一線があります
「この年式は絶対に買うな」とは、私は言いません
リコールの対象期間に入っていることと、その1台が実際に壊れるかどうかは、まったく別の話だからです
対象期間に入っているなら、確認すべきは1つだけです
「そのリコールの改修は、もう受けてあるのか」
受けてあるなら、その箇所についてはすでに手が入っている状態です。受けていないなら、無償で直してもらえます
自分の年式と型式は、車検証のここを見れば5秒で分かります


ここで一度、スマホを置いてください
車検証(自動車検査証)を出して、次の3か所を見てもらえますか
- 初度登録年月:この車が最初に登録された年月。ここで世代が決まる
- 型式:KC-/KL-/BDG-/QKG-/2PG- などの記号から始まる、車そのものの型番
- 原動機の型式:ここに6M70/6R10/6S10/6R20/6R30のどれかが書いてある
いちばん大事なのは「原動機の型式」です
なお、年式の境目は生産と登録のタイミングで前後します
「2017年式だから2代目のはず」と決め打ちせず、必ず原動機の型式で確認してください



つまり、「スーパーグレートの故障」って一括りに調べても意味がなくて、まず自分の車の原動機の型式を見ないと始まらないってことですね?



その通りです。ここを見ないまま不安になっている方が、本当に多いんです。5秒で終わる確認で、悩む範囲が一気に狭くなりますよ。
なぜ「良い車」と「欠陥車」に評価が真っ二つに割れるのか


ここからが、この記事でいちばんお伝えしたかった部分です
スーパーグレートの口コミを片っ端から集めていて、あることに気づきました
否定的な声が語っているのは、ほぼ全部「装置」の話です


否定的な口コミに出てくる言葉を、並べてみます
- センサーの異常
- MCM制御(=エンジンまわりを管理するコンピューターの警告)
- ABS制御(=ブレーキのロックを防ぐ装置)
- インジェクター
- アドブルー(尿素水)まわり
- 警告灯・警告ブザー
- ハーネス(配線の束)
気づかれましたか
ひとつも「走り」の話が出てきません
全部、車に後から載せられた「制御の仕組み」の話なんです
なぜこうなるのか
排ガス規制が厳しくなるたび、トラックには新しい装置が追加されてきました
尿素SCR(=排ガスに尿素水を吹きかけて、有害な成分を減らす装置)、DPF(=すすを集めて燃やす装置)、それらを管理するコンピューター、状態を測るセンサー、つなぐ配線
昔のトラックには、そのどれも付いていませんでした
そして付いていない部品は、絶対に壊れません
この当たり前の話が、「昔のトラックは壊れなかった」という記憶の正体の、かなりの部分を占めています
肯定的な声が語っているのは、ほぼ全部「車そのもの」の話です


では、肯定的な声のほうはどうでしょうか
まずはグーネットに寄せられたレビューから
「三菱ふそうエンジンの低回転域でのトルク感は素晴らしく、パワフルです」
引用元:グーネット「スーパーグレート(三菱ふそう)の口コミ・評価」より
この方は同じレビューの中で「ミラーについては調整がしにくいのは難点」とも書いています
つまり、褒めるだけの人ではありません
そのうえで、エンジンの低回転のトルクだけは「素晴らしく」と書いているわけです
カーセンサーのクチコミにも、似た傾向があります
「燃費も思ったよりも悪くなく、なかなか良い車です」「押し出しが強い 加速が良い 荷物が載せやすい」「小回りがきくハンドリングがよい」
引用元:カーセンサーnet「三菱ふそう スーパーグレートの口コミ・クチコミ・評価・評判」より
そして、ここに私がいちばん驚いた数字があります
同じカーセンサーの項目別評価(クチコミ15件・総合4.0点)を見ると、こうなっているんです
| 評価項目 | 点数 | 順位 |
| 維持費 | 4.1 | 全項目中1位 |
| デザイン | 3.9 | 2位 |
| 積載性 | 3.8 | 3位 |
| 運転しやすさ | 3.8 | 3位 |
| 走行性 | 3.7 | 5位 |
| 居住性 | 3.7 | 5位 |
維持費が4.1で、全項目中いちばん高いんです
「故障が多い車」なら、真っ先に沈むはずの項目ですよね
ここは、正直に受け止めておくべき数字だと思います
もっとも、クチコミは15件です。この数を「日本中のスーパーグレートの答え」と言い切るつもりはありません
ただ、少なくとも「全員が維持費で泣いている車」ではない、ということは言えます
そして、みんカラのレビューには、こんな声もありました
「長距離にはええね〜✨ オートクルーズは日野の次にええかな」
引用元:みんカラ「三菱ふそう スーパーグレート クルマレビュー」より
この投稿、2017年式の車についてのものです
先ほどの表で確認したとおり、2017年3月以降といえば、まさに複数のリコールで対象期間に入っている年です
その年式の車に乗りながら、「長距離にはええね〜」と書いている人が、実在するわけです
だから両方とも本当。見ている場所が違うだけなんです


ここまで来れば、もう答えは見えていると思います
否定する人は「装置」の話をしている(センサー、警告灯、インジェクター、尿素SCR、配線)
肯定する人は「車」の話をしている(トルク、加速、小回り、積載性、長距離の快適さ、維持費)
つまり2人は、同じ車について正反対のことを言っているのではなく、そもそも違うものについて話している
スマホで例えるなら、こういう状態です
本体は頑丈で、写真もきれいに撮れて、電池も十分もつ
でも、通知が一日中鳴りっぱなしで、しかも半分は「アプリを更新してください」みたいな内容だとしたら、どうでしょうか
使っている人はきっと「このスマホ、調子悪い」と言うはずです
でも本体そのものは、何ひとつ壊れていない
スーパーグレートに起きているのは、これに近いことなんです
もちろん、通知が鳴りっぱなしなら、それはそれで実害です
「本体は無事なんだから我慢しろ」と言うつもりは、まったくありません
ただ、この構造が見えているのと見えていないのとでは、次に打つ手がまるで変わってきます



え、じゃあ結局どっちなんですか! 良い車なんですか、ダメな車なんですか!



両方です。走る・曲がる・積むは評価されている。困っているのは、その上に載っている装置のほう。ここを分けて考えられるようになると、次の判断がぐっと楽になりますよ。
「故障が多い」という体感の正体を分解します


ここまでで、壊れているのは「装置」だという話をしました
次はもう一歩踏み込んで、「多い」という感覚そのものを分解します
壊れた回数より、「警告が出た回数」のほうが記憶に残ります


みんカラの整備手帳に、こんな投稿がありました
タイトルは「スーパーグレートの警告音にお悩みの方へ」です
「長距離部隊は寝るときまで鳴ってたら発狂します、マジで」
引用元:みんカラ「[三菱ふそう スーパーグレート]スーパーグレートの警告音にお悩みの方へ」より
笑いを取りにいっているようで、たぶん本音です
車中泊をしながら長距離を走る人にとって、車内は寝室でもあります
その寝室で、警告ブザーが一晩中鳴り続けたら、翌日の運転にまで影響します。これは「不快」で済む話ではありません
この投稿者は、工場が満車ですぐ入庫できないときの応急的な消し方を紹介しています
ただし、そこに大事な一言を添えているんです
「現在・過去ダイアログに表示されてるエラーコード控えておいてください」
ここ、めちゃくちゃ大事なところです
警告を消すのは「音を止めること」であって、「直すこと」ではありません
コードを控えずに消してしまうと、工場に持ち込んだときに「何が出ていたのか分からない」状態からのスタートになってしまいます
そしてもう1つ、Yahoo!知恵袋にこんな相談がありました
質問:「スーパーグレートリアアクスルただちにメンテナンス表示されるのですが説明書をみても点検がわかりません。ディーラーはきにするなとそんなもんですか?」/回答:「おそらくデフオイルの交換時期ですね。定期的に点検交換されているなら問題はないと思います。」
引用元:Yahoo!知恵袋「スーパーグレートリアアクスルただちにメンテナンス表示されるのですが」より
「ただちにメンテナンス」
この文字がメーターに出たら、誰だって背筋が伸びますよね
ところが中身は、デフオイル(=後輪に力を伝える歯車部分のオイル)の交換時期のお知らせだった、というわけです
もちろん、放置していいという話ではありません。オイル交換は立派な整備です
ただ、これは「壊れた」ではありません
それでも、こういう一件が3回4回と積み重なっていくと、記憶に残るのは「また何か出た」という感覚だけなんです
新しいトラックほど、センサーの数が多い
センサーが多いほど、拾う情報が増え、告げてくる回数が増える
「故障が多い」という体感の少なくとも半分は、この”告げてくる回数”が作っています
リコールの「対象台数」と「実際の不具合件数」はまったく違います


もう1つ、多くの記事が書かない大事な話をします
「5万6566台リコール」という見出しを見ると、5万6566台が壊れたように感じませんか
これは、まったく違います
公表されている数字を、並べてみましょう
| リコールの内容 | 対象台数 | 不具合発生件数 |
| 電気装置(CGW)/2023年5月届出 | 39,106台 | 41件 |
| 高圧燃料ポンプ/2024年2月届出 | 18,200台 | 369件 |
| エアチャージパイプ/2017年11月届出 | 11,419台 | 42件 |
3万9106台に対して、実際に不具合が報告されたのは41件です
桁が3つ違います
リコールというのは、「同じ作り方をした車すべて」を対象にして、まだ症状が出ていない車も含めて先に手を打つ制度だからです
だから「対象台数が多い=それだけ壊れている」ではありません
ここを混同したまま不安になっている人が、本当に多いんです
ただ、だからといって「安心してください」で締めるつもりもありません
高圧燃料ポンプの369件という数字は、決して軽くありません
報道によれば、この不具合は「突然のエンジンストールや再始動不能に至るおそれがある」とされています
369回、どこかで誰かのトラックが止まった可能性がある、ということです
それでも実在する、警戒すべき3系統


ここまでの話を、いったんまとめます
あなたが本気で警戒すべき範囲は、次の3つに絞れます
- 燃料系:インジェクター、高圧燃料ポンプ、燃料タンクへの異物混入
- 排ガス浄化系:尿素SCR(アドブルー)、DPF、排ガス制御ユニット
- 電気・電装系:ハーネス(配線の束)、CGW、各種センサー
この3つだけです
「何が起きるか分からない」という不安は、範囲が決まった瞬間に「この3つを見ておけばいい」に変わります
不安というのは、大きさより「終わりが見えないこと」のほうがずっとこたえるものですから



3万9106台がリコール対象でも、実際に不具合が出たのは41件。この2つを混同したら、判断を間違えますね。



そこに気づける人は強いです。数字は「どっちの数字か」を見ないと、意味がまるで変わってしまいますから。
壊れたとき、実際にいくらかかるのか


ここからは、いちばん重たい話をします
金額の話です
高速道路で止まったとき、いくら請求されたか


CARTUNEに、長距離ドライバーの方が書いた投稿があります
新車登録から4年目、走行58万kmのスーパーグレートでの出来事です
9月中旬、滋賀県の草津パーキングエリアで睡眠中にエンジンが停止。エンジンがかからず、エアコンも使えないままレッカーを待った。原因は「燃料タンクに鉄粉が混入してタンク内の温度が上昇し、センサーが検知してエンジンをかからなくした」。修理代170万円、陸送代70万円。12月下旬、乗り換えた5年落ち・走行23万kmのスーパーグレートでも、給油後にエンジンが始動しない症状が出た。
引用元:CARTUNE「スーパーグレートのヒヤッとした故障体験・長距離運転手・エンジンかからないに関するカスタム事例」より要約
修理代170万円、陸送代70万円
合わせて240万円です
しかも、走れなかった日数のぶんの売上は、この240万円には含まれていません
先に断っておきます
この金額は「1件の実例」であって、スーパーグレートの修理費の相場ではありません
ほとんどのトラブルは、もっとずっと小さな金額で収まります。ここを誇張して不安を煽るのは、私のやりたいことではないです
ただ、この投稿を読んだとき、私の頭に真っ先に浮かんだのは修理費の話ではありませんでした
「このスーパーグレート、今売ったらいくらなんだろう」
240万円をかけて直すのか、それとも今の価値を確かめてから決めるのか。この2つは、まったく違う判断だからです
この話は、あとでもう一度戻ってきます
インジェクターを6本替えると、部品代だけでいくらか


次は、もう少し起こりやすいトラブルの話です
6R10エンジンを積んだ車で「MCM制御」の警告が出たとき、その原因についてこう説明している専門業者があります
「燃料系統のエラーを拾ってしまう事がほとんどで、その90%近い確率で『インジェクター』が原因の場合が多い」
引用元:インジェクタードットコム「【6R10】スーパーグレートMCM制御ランプ点灯時の対応法」より
同じページには、部品代の目安も公開されています
純正のインジェクターは1本184,000円(税別)で、6気筒ぶん全部替えると1,104,000円(税別)
いっぽう、同社が扱う再生品は6本セットで438,000円(税別)とされています


引用元:インジェクタードットコム「【6R10】スーパーグレートMCM制御ランプ点灯時の対応法」より
この図を見るときは、次の3つを必ず頭に置いてください
- これは1つの専門業者が公開している価格であって、全国一律の相場ではない
- 部品代のみであり、工賃や診断料は別にかかる
- 症状によって、交換する本数は変わる(必ず6本というわけではない)
そのうえで、この価格差は知っておく価値があります
「純正しか選択肢がない」と思い込んで、見積もりを1つしか見ずに決めてしまう人が少なくないからです
ただし私は、再生品をおすすめする立場ではありません。耐久性や保証の中身は業者ごとに違いますし、そこは工場とよく相談してほしいところです
尿素SCR(アドブルー)まわりと、自分で減らせる故障


もう1つ、避けて通れないのが尿素SCR(アドブルー)まわりです
ここは修理費の幅が、びっくりするほど大きい場所です


引用元:オートリーゼン「AdBlue車オーナー必見!悪名高いP20●●系トラブル(P20E8など)と結晶化対策」より
ここでも、大事な前提を2つ書いておきます
これはスーパーグレート固有の数字ではありません。尿素SCRを積んだトラック全般に共通する話です
そして、これは1つの整備工場が示している目安であり、車種・症状・地域によって金額は変わります
では、なぜ数万円で済むときと、20万円から50万円になるときがあるのか
鍵は「結晶化」です
アドブルーは尿素を水に溶かした液体で、水分が飛ぶと濃くなり、配管やノズルの中で固まってしまうことがあります
固まる、詰まる、圧力がおかしくなる、警告灯が点く
この流れです
そして詰まりが軽ければ洗浄と部品交換で済み、タンクごと交換となれば一気に金額が跳ね上がる、というわけです
もっと知りたい人向け:結晶化が起きる仕組みと故障コード
オートリーゼンによれば、結晶化の主な原因は3つあります。①水分が蒸発して尿素の濃度が上がること、②空気に触れることで蒸発が進むこと、③低温や装置の不具合で「パージ」(=使い終わったあとに配管の中の液を戻す動作)が不完全になり、配管やノズルに尿素水が残ってしまうことです。
結晶化が原因で出る故障コードには、P20E8、P20E9、P204F、P20F6、P207F、P20EE、P20EF、P208E、P208F、P218F などがあります。同社の説明では、P20E8は「結晶化によってラインやインジェクターが詰まり、圧力が下がって起こる故障」、P20E9は「結晶化によって配管の出口側が詰まることにより、圧力が異常に高くなって起こる故障」とされています。
工場でエラーコードを伝えるときに、この番号を控えておけると話が早く進みます。だからこそ、警告を消す前にコードを控えておいてほしいんです。
ここまでが「起きること」の話です
では、乗り手の側で減らせる部分はあるのか
あります
- アドブルーのタンクを、半分以上をめどにキープする
- 短距離の繰り返しばかりにせず、週に一度はまとまった距離を走らせる
- 猛暑日の炎天下での使用に気をつける
- 極端に安い尿素水や、長期間の買い置きを避ける
- 警告が出たら、消す前にエラーコードを控える
正直に言うと、これを全部やっても防げないトラブルはあります
リコールが出るような設計上の問題は、どれだけ丁寧に扱っても避けられません
それでも、減らせる部分を減らしておくと、「壊れた回数」は確実に変わってきます



アドブルーって、いちばん安いやつを買って、減ったら足しとけば同じっすよね?



そこ、意外と効いてくるところなんです。品質と、タンクを空に近づけないこと。この2つを守るだけで減らせるトラブルが、実際にありますよ。
直し続けるか、手放すか|感情ではなく「2つの数字」で決める


ここが、この記事のいちばんの山場です
「故障が多い」と検索した人の多くは、本当は別のことを迷っています
このスーパーグレートに、これ以上お金と時間をかけていいのか
判断式はシンプルです。「この1年の修理費」と「今の査定額」


まず、感情で決めるのをやめましょう
「まだ使える」も「もったいない」も「愛着がある」も、全部わかります。私も同じことを思う側の人間です
ただ、その気持ちだけで判断すると、たいていの人が「とりあえず直す」を選び続けてしまうんです
そこで、判断の物差しを用意します
必要なのは、たった2つの数字だけです
直近12か月の修理・整備にかかった金額を、伝票をかき集めて全部足します。車検の費用も、レッカー代も、代車代も入れてください。走れなかった日の売上が分かるなら、それも横に書いておきます。
実車を見てもらって、書面で金額を出してもらいます。1社ではなく、複数社から取ります。ここが、ほとんどの人が持っていない数字です。
1年の修理費が、今の査定額に近づいてきているなら、それが分岐点です。逆に査定額のほうが大きく上回っているなら、まだ乗り続ける余地は十分にあります。
この物差しの良いところは、あなたの気持ちを一切必要としないことです
愛着があってもなくても、数字は同じ答えを出します
そして数字が出してくれた答えなら、社内でも家族にも、堂々と説明できますよね
誤解しないでほしいのは、これは「売れ」という話ではないということです
計算した結果、「まだ乗ろう」という答えが出るなら、それも立派な結論です
大事なのは、計算できる状態になっておくことだけです
多くの人が、片方の数字しか持っていません


ここで、身も蓋もない話をします
この2つの数字には、決定的な違いがあります
修理費は、向こうから紙で届きます。見たくなくても目に入ります
査定額は、自分から動かないと、一生手に入りません
この差のせいで、何が起きるか
ほとんどの人が、片方の数字だけを見て判断してしまうんです
目の前に修理見積もりがあって、査定額は空欄のまま。この状態で「直すか売るか」を考えても、答えが出るはずがありません
だから「まあ、今回も直すか」になる
そしてまた半年後、同じ場面が来る
そうやって先送りしている間に、年式は進み、走行距離は伸びていきます
誤解のないように言っておきますが、これはあなたの意志が弱いからではありません
判断材料が、最初から片方しか用意されていなかっただけです
だとしたら、やることは1つですよね。もう片方の数字を、取りに行けばいい



修理の見積もりは黙っていても届くのに、査定額だけは自分から動かないと分からないんですね。



そこなんです。だから多くの方が、片方の数字だけを見て決めてしまう。並べさえすれば、答えは自分で出せるのに。
修理費と並べる”もう片方の数字”は、無料で手に入ります


いい知らせがあります
この「もう片方の数字」は、1円もかけずに手に入ります
トラック買取業者の中には、査定料も出張費もすべて無料にしているところがあるからです
そして、ここでもう1つだけ守ってほしいことがあります
1社では取らないでください
1社だけの金額には、それが高いのか安いのかを測る物差しがないからです
特にスーパーグレートのように、年式・走行距離・架装(=荷台やクレーンなど、車体の上に取り付けられた設備)で評価が大きく動く車は、業者によって得意分野がまるで違います
海外に販路を持っている業者なら、低年式や過走行の車でも値をつけられることがあります
実際、トラック買取業者の中には、低年式・不動車・故障車・事故車まで査定の対象にしているところや、名義変更や廃車の書類手続きを無料で代行しているところ、
査定員が現金を持参して即日で支払いに対応しているところもあります
念のため書いておきますが、いま契約する必要はまったくありません
まずは金額を知るだけでいいんです。判断はそのあとで、あなたのタイミングで下せばいい
下の3社は、全国対応で出張査定を無料にしている業者です。修理見積もりの隣に置く「もう片方の数字」を、まずはここから取ってみてください
査定比較にもどうぞ


トラックの買取金額は、依頼する業者によって数十万円単位で変わる場合があります
ここでは実績の申し分ない「トラック高価買取業者3社」を厳選しました
→→表は右に動かせます→→
| 1位 トラックファイブ | 2位 トラック王国 | 3位 カーネクスト | |
| 実績 | 創業22年 年間買取13,000台以上 買取総額757億円以上 →業界トップクラス | 創業17年 顧客満足度93% | 全国13,000社以上の 販売ネットワーク |
| 対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
| 買取対象 | トラック・重機(建機) バス・バン・農機具 | トラック・バス 重機・特殊車両 | トラック全般 |
| 査定料・出張費 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 現金化スピード | 査定員が現金持参で 即日払いに対応 | 即日現金買取に対応 | 電話1本で 査定から契約まで完結 |
| 書類手続き代行 | 無料 | 対応あり | 無料 |
| 申込方法 | WEB(最短20秒) /電話 | WEB(最短30秒) /電話 | WEB(24時間) /電話 |
| こんな人におすすめ | とにかく1円でも 高く売りたい人 | 細かい要望も 聞いてほしい人 | 立ち会う時間がなく 手間なく売りたい人 |
| 公式HP | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
| 口コミ | トラックファイブ 評判をみる | トラック王国 評判をみる |
査定額は、1社ごとに全く違います。数十万円も損しないために3社査定、最低でも2社査定はしましょう
それでは1位から順に「各社の強み」と「使いどころ」を詳しく見ていきましょう
1位 年間13,000台を買い取る、創業22年の業界大手「トラックファイブ」
| 実績 | 創業22年 年間買取13,000台越 買取総額757億円以上 →業界トップクラス |
| 対応エリア | 全国 (拠点11か所) |
| 買取対象 | トラック・重機(建機)・バス・バン・農機具 |
| 査定料・出張費 | 無料 |
| 現金化スピード | 査定員が現金持参で 即日払いに対応 |
| 書類手続き代行 | 無料 |
| 申込方法 | WEB相談(最短20秒・24時間受付)/電話 |
| 運営会社 | 株式会社ZEAL.TEAM |
| 公式HP | 無料査定する |
- 直営店で中間マージンが発生せず、海外販路も持つため買取額が伸びやすい
- 年間買取13,000台以上・買取総額757億円以上という国内トップクラスの実績
- 査定員が現金を持って訪問するため、その場で即日資金化できる



低年式・不動車・故障車・事故車はもちろん、バスや農機具、発電機まで査定の対象です
他社で「値段はつきません」と言われた1台でも、トラックファイブなら買取価格がつく可能性あり!
全国対応の無料出張査定にくわえ「名義変更」や「廃車の面倒な書類手続き」もすべて無料で代行
まずは最短20秒のWEB相談で、あなたのトラックの今の相場を確かめてみてください
\ リピート率 驚異の "47.2%" 超え /
2位 顧客満足度93%を誇る、創業17年の専門店「トラック王国

」
| 実績 | 創業17年 顧客満足度93% |
| 対応エリア | 全国 |
| 買取対象 | トラック・バス・重機・特殊車両(冷凍車/タンク車など) |
| 査定料・出張費 | 無料 |
| 現金化スピード | 即日現金買取に対応 |
| 書類手続き代行 | 対応あり |
| 申込方法 | ネット査定(最短30秒・24時間受付)/電話 |
| 運営会社 | ㈱トラックオーコク |
| 公式HP | 無料査定する |
- 電話ヒアリング時に虚偽がなければ、現地査定で査定額を減額すること無し
- 出張査定費用が0円のため、振込額が後から目減りする心配がない
- 創業17年・顧客満足度93%を積み上げた商用車専門の買取サイト



社名ペイントの消去や「同じ県内では売らないでほしい」といった細かい要望にも応えます
トラックを手放す理由は人それぞれで、事情をくみ取ってほしい場面も少なくありません
トラック王国は要望を1つずつ聞いたうえで、運転資金づくりに直結する即日現金買取にも対応します
広告やメディアで見かけたことのある "安心感" は、初めての売却では大きな後押しになります
3位 来店0回・電話1本で完結する「カーネクスト」
| 実績 | 全国13,000社以上の 販売ネットワーク |
| 対応エリア | 全国 |
| 買取対象 | トラック全般 (低年式・過走行・事故車もOK) |
| 査定料・出張費 | 無料 (引取りのレッカー費用も0円※大型トラックの不動車や一部離島のぞく) |
| 現金化スピード | 電話1本で 査定から契約まで |
| 書類手続き代行 | 無料 |
| 申込方法 | WEB申込(24時間受付)/電話 |
| 運営会社 | ㈱カーネクスト |
| 公式HP | 公式サイトを見る |
- 来店も実車査定も不要で、電話1本だけで査定から契約まで完了する
- 実店舗を持たない「オンライン完結型」で運営コスト削減し、買取価格に還元
- 全国13,000社以上の販売ネットワークから、最適な売却先をマッチング



複数台の一括売却や継続的な車両入替にも、法人向けのワンストップ体制で対応します
日中は現場に出ていて、査定の立ち会いに時間を割けない方は少なくありません
カーネクストなら書類の記入から陸運局への提出まで無料で代行してくれます
引取りのレッカー代も0円(※大型トラックの不動車や一部離島のぞく)なので、動かない1台を持て余している方こそ、試す価値があります
「こんなに壊れる車に値段なんてつかない」は本当か


ここまで読んでも、まだブレーキを踏んでいる方がいると思います
「査定なんて取っても、どうせ二束三文だろう」
その気持ち、よく分かります。期待して裏切られるくらいなら、先に諦めておいたほうが楽ですから
でも、その思い込みがいちばん高くつくんです
ここは感情ではなく、数字で崩しにいきます
中古市場では、今も数百台のスーパーグレートが動いています


中古車情報サイトのカーセンサーで、スーパーグレートの掲載状況を見てみましょう


引用元:カーセンサーnet「三菱ふそう スーパーグレート」より
掲載台数は596台、扱っている店舗は148店舗です
「故障が多い」と言われ続けている車を、148のお店が仕入れて、店頭に並べている
買う人がいなければ、こんなことは起きません
市場がある、ということです
買い手がいて、売り手がいて、価格が成立している
あなたが「価値がない」と思っている1台にも、ちゃんと居場所があるということです
日本の中古トラックには、海外という大きな出口があります


もう1つ、国内だけを見ていると絶対に気づけない事実があります
日本の中古トラックは、驚くほどの数が海を渡っています


引用元:せいび界WEB「第171回 日本の中古車輸出構造の変化:仕向地を中心に」(財務省貿易統計より)
山口大学の阿部新教授が財務省貿易統計をもとにまとめた数字によると、2001年4月から2025年6月までに輸出された中古車は2690万台
そのうち貨物車が438万台(全体の16%)を占めています
438万台です。日本のトラックが、それだけ海の向こうで求められてきたということです
ここが大事なポイントです
国内では「年式が古い」「走行距離が多い」で値がつきにくいトラックでも、海外に販路を持っている業者にとっては、まったく別の評価になることがあります
そして日本の大型トラックは、部品の耐久性と整備のしやすさで、輸出先で評価されてきた歴史があります
ついでに、もう1つの数字も置いておきます
自動車検査登録情報協会の調査によると、2025年3月末時点で貨物車(軽自動車・被けん引車を除く)の平均車齢は12.13年で、前年比0.15年延び、33年連続で高齢化しているそうです
引用元:カーゴニュースオンライン「自検協 貨物車の平均車齢、33年連続で〝高齢化〟」(自動車検査登録情報協会調べ)より
平均で12年です
つまりトラックの世界では、「古い」というだけでは、そこまで特別な弱点にならないということです
乗用車の感覚で「10年落ちだからもうダメだ」と思い込むと、判断を大きく誤ります
ただし「販売価格」と「買取価格」は別物です


ここで、期待を煽って終わりにするわけにはいきません
いちばん大事な但し書きを書きます
さきほどの551.3万円は「販売価格」であって、「買取価格」ではありません
お店に並んでいる価格には、整備の費用、保証の費用、店舗の経費、そして利益が乗っています
だから「あなたのスーパーグレートは551.3万円で売れます」なんてことは、口が裂けても言えません
この数字が示しているのは、金額そのものではなく「この車には市場がある」という事実のほうです
では、あなたの1台がいくらになるのか
正直に言います。実車を見てもらわないと、誰にも分かりません
ネットの相場表でも、この記事でも、あなたのスーパーグレートの金額だけは出せないんです
金額を動かす要素は、だいたいこのあたりです
- 初度登録年月(年式)と、原動機の型式
- 走行距離
- 架装の種類と状態(平ボディ、ウイング、ダンプ、冷凍車、クレーン付きなど)
- エンジンや駆動まわりの状態
- 整備記録簿が残っているか
- リコールの改修が済んでいるか
だからこそ、無料の出張査定に意味があるんです
実車を見た人が出す金額だけが、あなたの1台の本当の数字になります
そして、それを複数社ぶん並べて初めて、その金額が妥当かどうかが分かります



あ、動かなくなったやつは、解体屋さんにお金払って引き取ってもらうしかないですよね!



…リョウさん、それ、値段がつくかどうか聞いてからでも遅くないですよ?
スーパーグレートが向いている人・向いていない人


最後に、いちばん実用的な話をします
スーパーグレートが「良い車か悪い車か」を決めようとするから、話がややこしくなるんです
決めるべきなのは、あなたの使い方に合っているかどうかだけです
向いている人


これまでの口コミとデータを踏まえると、こういう使い方の人には相性が良い車です
- 高速道路中心の長距離で、毎日まとまった距離を走る使い方をしている
- 三菱ふそうの販売会社や整備工場が近くにあり、入庫の手配がすぐつく
- 予備の車両があり、1台止まっても仕事が回せる体制になっている
- 低回転のトルク、積載のしやすさ、小回りといった走りの部分を重視している
- 警告が出たらエラーコードを控えて、早めに工場に入れる習慣がある
とくに1つ目が大きいです
まとまった距離を走る使い方は、排ガスを浄化する装置にとって、いちばん優しい走り方だからです
そして、みんカラで「長距離にはええね〜」と書いていた方も、まさにこの使い方をしている人でした
これから中古で選ぶ人向けに、1つだけ補足しておきます
2023年10月に登場した3代目に載る12.8Lの6R30エンジンは、燃焼設計を一新し、圧縮比を18.3から20.3へ引き上げることで、394PSから475PS仕様で最大4%、
530PS仕様で最大3.5%の燃費改善が図られたと報じられています
引用元:フルロード「強大な低速トルクがもたらす省燃費! 三菱ふそう新型スーパーグレート・12.8リッターエンジンの注目すべきパフォーマンス」より
ただし、これは燃費の話であって、故障のしにくさを保証するものではありません
「最新型なら壊れない」と読み替えないでください。そこだけは、はっきり書いておきます
向いていない人


逆に、こういう使い方の人にとっては、しんどい場面が増えやすい車です
- 短距離・近距離の配送を、1日に何度も繰り返す使い方
- 車両が1台しかなく、止まった日の売上がそのまま消える体制
- 整備工場まで距離があり、入庫のたびに半日から1日つぶれる環境
- 修理費を年間の予算として組めていない
- 警告灯が出ても「またか」で放置してしまう習慣がある
1つ目は、この記事で何度も出てきた話です
短い距離ばかりを繰り返すと、排ガスを浄化する装置が本来の働きをしにくくなります
すすが溜まりやすくなり、尿素水が固まりやすくなり、結果として警告が増えていきます
2つ目も重いです
1台体制のところに、修理代170万円と陸送代70万円のような請求が来たら、その打撃は金額以上のものになります
これは車の善し悪しではなく、リスクをどこまで受け止められる体制かという話です
いちばん損をしやすいのは、「どちらでもない人」です


ここまで読んで、「うちはどっちなんだろう」と思った方
実は、いちばん損をしやすいのはそのまま判断を保留する人です
向いていると分かれば、警戒すべき3系統を見ていればいい。向いていないと分かれば、手放すという選択肢が見えてくる
どちらに転んでも前に進めるのに、保留だけは前に進まないんです
そして保留している間も、年式と走行距離は止まってくれません
先ほどの平均車齢12.13年という数字は、裏を返せば「みんな長く乗る」という意味でもあり、同時に「時間は静かに進む」という意味でもあります
もう一度だけ言いますが、「今すぐ売れ」という話ではありません
いつでも判断できる状態にしておこう、という話です



向いていないと分かったなら、それは失敗じゃありません。手放すという選択肢が正しく見えた、というだけの話です。向いていると分かったなら、あとは3系統だけ見ていればいい。どちらに転んでも、前に進めます。
スーパーグレートの故障についてよくある質問


最後に、よく聞かれる質問をまとめておきます
- 自分の車がリコールの対象かどうかは、どこで調べられますか?
-
車台番号があれば確認できます。三菱ふそうトラック・バスの公式サイトにはリコール・改善対策情報のページがあり、国土交通省もリコール情報を公表しています。いちばん確実なのは、車検証を手元に置いて、お近くの販売会社に電話で問い合わせることです。リコールの改修は無償で受けられます。ただし、対象かどうかの判定や必要な手続きは車両ごとに異なるため、必ず販売会社にご確認ください。
- 警告灯が点いたまま走っても大丈夫ですか?
-
表示の種類によって意味がまったく違います。この記事で紹介したように「ただちにメンテナンス」の表示が、実際にはデフオイルの交換時期を知らせるものだった例もあります。とはいえ、自己判断は危険です。まずエラーコードを控えて、早めに工場で診てもらってください。エンジン停止や走行不能につながる不具合も現に届け出られていますから、「たぶん大丈夫」で走り続けるのは避けたほうがいいです。
- 警告ブザーがうるさいのですが、消しても大丈夫ですか?
-
みんカラの投稿では、モニターの操作スイッチを使った一時的な消し方が紹介されていました。ただし同じ投稿者が「現在・過去ダイアログに表示されてるエラーコード控えておいてください」と念を押しています。消すのは音を止めることであって、直すことではありません。コードを控えずに消してしまうと、工場での原因究明が振り出しに戻ってしまいます。
- 6R10エンジンは、やはり避けたほうがいいのでしょうか?
-
そこまで断言できるデータは、私の手元にはありません。6R10を積んだ世代がリコールの対象期間に含まれているのは事実ですが、それとその1台が壊れるかどうかは別の話です。中古で検討するなら、年式や型式だけで判断せず、リコールの改修が済んでいるか、整備記録簿が残っているか、直近でどんな整備をしたかを確認してください。同じ年式でも、履歴が残っている車と残っていない車では中身がまるで違います。
- 不動車になってしまったスーパーグレートでも、値段はつきますか?
-
つく可能性はあります。日本の中古貨物車は2001年4月から2025年6月までの累計で438万台が輸出されており、海外に販路を持つ業者なら評価が変わることがあります。部品取りという出口もあります。ただし「必ず値がつく」とは言えません。車両の状態によっては引き取りだけになる場合もあります。だからこそ、費用を払って処分してしまう前に、まず無料の査定で確かめてほしいんです。
- 売るときの名義変更は、自分でやらないといけませんか?
-
所有者が変わる売却では、運輸支局での移転登録(名義変更)の手続きが必要になります。また、車検証の所有者欄がディーラーや信販会社のままになっている場合は、先に所有権を解除しないと名義変更が進みません。トラック買取業者の中には、これらの書類手続きを無料で代行しているところもあります。ただし必要書類や様式は車両区分や運輸支局によって異なりますので、必ず依頼先の業者や運輸支局にご確認ください。
- 三菱ふそうは日野と統合しましたが、部品やサポートはどうなりますか?
-
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスは持株会社のもとで経営統合し、その持株会社「ARCHION(アーチオン)」は2025年6月2日に設立されました。ダイムラートラックとトヨタがそれぞれ25%の持分比率を保有する方針で、報道では「両ブランドは市場で切磋琢磨し合うことでも互いの価値を高め」とされており、日野と三菱ふそうの両ブランドは存続する方針が示されています。ただし、将来の部品供給や整備体制がどうなるかを私が予測することはできません。ここは公表された事実だけをお伝えしておきます。
まとめ|「故障が多い」の答えは出ました。あとは2つの数字を並べるだけです


長くなったので、最後に結論だけ並べます
- 答えは「条件付きのYES」。故障が多いという声は事実で、思い込みではない
- ただしトラブルは燃料系・排ガス浄化系・電気系の3つに集中している
- エンジン本体や車体そのものを批判する声は、ほとんど見つからなかった
- 「良い車」と「欠陥車」の評価が割れるのは、見ている場所が違うから
- 体感の半分は「壊れた回数」ではなく「警告が出た回数」が作っている
- リコールの対象台数と不具合発生件数は、まったく別の数字
- 直すか手放すかは、「この1年の修理費」と「今の査定額」を並べれば自分で決められる
ここまで読んでくださったなら、もう「何が起きるか分からない」という状態ではないはずです
見るべき場所も、判断の物差しも、手元にあります
あとは、動くだけです
今日いちばん最初にやることを、3つに絞りました
初度登録年月と、原動機の型式(6M70/6R10/6S10/6R20/6R30)を確認します。これで、あなたのスーパーグレートの位置が確定します。ついでに販売会社に電話して、リコールの改修が済んでいるかも聞いてしまいましょう。
伝票をかき集めて、直近12か月の合計を出します。ここまでは、今日中に自宅や事務所でできます。
もう片方の数字を手に入れます。ここだけは、自分から動かないと絶対に埋まりません。そして1社ではなく複数社から取ってください。比べる相手がいて初めて、その金額の意味が分かります。
低年式でも過走行でも、まず金額を見てから決めればいい


「こんなに壊れる車、査定を頼むのも申し訳ないな」
そう思って電話をためらう方がいますが、その必要はまったくありません
トラック買取業者の中には、低年式・過走行・不動車・故障車・事故車まで査定の対象にしているところがあります
査定料と出張費を無料にしているところ、名義変更や廃車の書類手続きを無料で代行しているところ、査定員が現金を持参して即日で支払いに対応しているところもあります
日中は現場に出ていて立ち会いに時間を割けない、という方向けに、電話1本で査定から契約まで完結する仕組みを持つ業者もあります
大事なのは、そのどれか1社に決めることではありません。複数社の金額を並べて、比べることです
1社だけの金額には、高いのか安いのかを測る物差しがないからです
そして繰り返しますが、査定を取ったからといって、売らなければいけないわけではありません
金額を知って、修理見積もりの隣に置いて、あなたのタイミングで決めればいいんです



大丈夫です。20年落ちで走行80万kmのトラックにも、買い手を探せる業者に当たれば値がつくんですから。まずは金額を知るところからで、十分ですよ。
下の3社は、全国対応で査定料・出張費を無料にしているトラック買取業者です
「うちのスーパーグレート、今いくらなんだろう」を確かめる最初の1歩として、まずは気になったところから声をかけてみてください
査定比較にもどうぞ


トラックの買取金額は、依頼する業者によって数十万円単位で変わる場合があります
ここでは実績の申し分ない「トラック高価買取業者3社」を厳選しました
→→表は右に動かせます→→
| 1位 トラックファイブ | 2位 トラック王国 | 3位 カーネクスト | |
| 実績 | 創業22年 年間買取13,000台以上 買取総額757億円以上 →業界トップクラス | 創業17年 顧客満足度93% | 全国13,000社以上の 販売ネットワーク |
| 対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
| 買取対象 | トラック・重機(建機) バス・バン・農機具 | トラック・バス 重機・特殊車両 | トラック全般 |
| 査定料・出張費 | 無料 | 無料 | 無料 |
| 現金化スピード | 査定員が現金持参で 即日払いに対応 | 即日現金買取に対応 | 電話1本で 査定から契約まで完結 |
| 書類手続き代行 | 無料 | 対応あり | 無料 |
| 申込方法 | WEB(最短20秒) /電話 | WEB(最短30秒) /電話 | WEB(24時間) /電話 |
| こんな人におすすめ | とにかく1円でも 高く売りたい人 | 細かい要望も 聞いてほしい人 | 立ち会う時間がなく 手間なく売りたい人 |
| 公式HP | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
| 口コミ | トラックファイブ 評判をみる | トラック王国 評判をみる |
査定額は、1社ごとに全く違います。数十万円も損しないために3社査定、最低でも2社査定はしましょう
それでは1位から順に「各社の強み」と「使いどころ」を詳しく見ていきましょう
1位 年間13,000台を買い取る、創業22年の業界大手「トラックファイブ」
| 実績 | 創業22年 年間買取13,000台越 買取総額757億円以上 →業界トップクラス |
| 対応エリア | 全国 (拠点11か所) |
| 買取対象 | トラック・重機(建機)・バス・バン・農機具 |
| 査定料・出張費 | 無料 |
| 現金化スピード | 査定員が現金持参で 即日払いに対応 |
| 書類手続き代行 | 無料 |
| 申込方法 | WEB相談(最短20秒・24時間受付)/電話 |
| 運営会社 | 株式会社ZEAL.TEAM |
| 公式HP | 無料査定する |
- 直営店で中間マージンが発生せず、海外販路も持つため買取額が伸びやすい
- 年間買取13,000台以上・買取総額757億円以上という国内トップクラスの実績
- 査定員が現金を持って訪問するため、その場で即日資金化できる



低年式・不動車・故障車・事故車はもちろん、バスや農機具、発電機まで査定の対象です
他社で「値段はつきません」と言われた1台でも、トラックファイブなら買取価格がつく可能性あり!
全国対応の無料出張査定にくわえ「名義変更」や「廃車の面倒な書類手続き」もすべて無料で代行
まずは最短20秒のWEB相談で、あなたのトラックの今の相場を確かめてみてください
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2位 顧客満足度93%を誇る、創業17年の専門店「トラック王国

」
| 実績 | 創業17年 顧客満足度93% |
| 対応エリア | 全国 |
| 買取対象 | トラック・バス・重機・特殊車両(冷凍車/タンク車など) |
| 査定料・出張費 | 無料 |
| 現金化スピード | 即日現金買取に対応 |
| 書類手続き代行 | 対応あり |
| 申込方法 | ネット査定(最短30秒・24時間受付)/電話 |
| 運営会社 | ㈱トラックオーコク |
| 公式HP | 無料査定する |
- 電話ヒアリング時に虚偽がなければ、現地査定で査定額を減額すること無し
- 出張査定費用が0円のため、振込額が後から目減りする心配がない
- 創業17年・顧客満足度93%を積み上げた商用車専門の買取サイト



社名ペイントの消去や「同じ県内では売らないでほしい」といった細かい要望にも応えます
トラックを手放す理由は人それぞれで、事情をくみ取ってほしい場面も少なくありません
トラック王国は要望を1つずつ聞いたうえで、運転資金づくりに直結する即日現金買取にも対応します
広告やメディアで見かけたことのある "安心感" は、初めての売却では大きな後押しになります
3位 来店0回・電話1本で完結する「カーネクスト」
| 実績 | 全国13,000社以上の 販売ネットワーク |
| 対応エリア | 全国 |
| 買取対象 | トラック全般 (低年式・過走行・事故車もOK) |
| 査定料・出張費 | 無料 (引取りのレッカー費用も0円※大型トラックの不動車や一部離島のぞく) |
| 現金化スピード | 電話1本で 査定から契約まで |
| 書類手続き代行 | 無料 |
| 申込方法 | WEB申込(24時間受付)/電話 |
| 運営会社 | ㈱カーネクスト |
| 公式HP | 公式サイトを見る |
- 来店も実車査定も不要で、電話1本だけで査定から契約まで完了する
- 実店舗を持たない「オンライン完結型」で運営コスト削減し、買取価格に還元
- 全国13,000社以上の販売ネットワークから、最適な売却先をマッチング



複数台の一括売却や継続的な車両入替にも、法人向けのワンストップ体制で対応します
日中は現場に出ていて、査定の立ち会いに時間を割けない方は少なくありません
カーネクストなら書類の記入から陸運局への提出まで無料で代行してくれます
引取りのレッカー代も0円(※大型トラックの不動車や一部離島のぞく)なので、動かない1台を持て余している方こそ、試す価値があります
