「オートマは楽だけど坂道でパワー不足を感じないか?」
「乗り心地が硬くて長距離は疲れるって本当?」
「故障が多いと聞くけど維持費は大丈夫?」
など、デュトロのオートマ車にさまざまな疑問をお持ちではないでしょうか。
たしかに、インターネット上には情報が点在しており、全体像を把握するのはむずかしいです。
ですが、不確かな情報をもとに購入を決めると、維持費が高くついたり、業務に適さなかったりする可能性があります。
しかし、ご安心ください。
本記事では、日野デュトロ(オートマ)の口コミ評判から、故障事例、基本スペックまで網羅的に解説します。
この記事を読むことで、デュトロ(オートマ)の全てを知ることができ、安心して購入の判断ができるようになります。
記事のポイント
- デュトロATの悪い評判
- よくある故障と対策
- デュトロATの良い評判
- メリットとデメリット
- 10年落ちでも高く売れる理由
日野 デュトロ(オートマ)の「悪い口コミ評判」
日野デュトロのオートマ車には、良い評価だけでなく、いくつかのネガティブな口コミも見られます。
購入を検討するうえで、事前に知っておくべき悪い評判をまとめました。
- 乗り心地はトラックのなかでも硬め
- パワー不足を感じる場面も
- 内装の質感は好みがわかれる
とくに乗り心地やパワーに関する声は、使用する状況によって評価がわかれる傾向にあります。
どのような点が不満とされているのか、くわしく見ていきましょう。
乗り心地はトラックのなかでも硬め
デュトロの乗り心地については、とくに路面が悪い場所で不満の声があがっています。
「段差での大きな跳ねが気になる」という意見や、「体が浮き、腰と背中が痛くなる」といった深刻な口コミもありました 。
- 段差を拾うと体が大きく跳ねる
- 「缶コーヒーが飲めない」ほどの振動
- 長距離の運転が苦痛になることも
とくに荷物を積んでいる状態では、サスペンションの硬さが顕著に感じられるようです 。
空荷の状態では比較的快適という意見もあるため、試乗して確認することが重要になります。
パワー不足を感じる場面も
エンジンの力強さに関しても、一部のドライバーから不満の声が聞かれます。
4.0Lという排気量のわりには、「トルクが弱すぎて、坂で失速する」との指摘がありました 。
- 登坂路での顕著なスピードダウン
- 高速道路での追い越しに気をつかう
- 旧型のNAエンジンと加速感が変わらない
このため、高速道路での追い越しなどでは、慎重な運転がもとめられるようです 。
とくに重量物を積載して坂道を走行する機会が多い方は、注意が必要かもしれません。
内装の質感は好みがわかれる
毎日つかう運転席まわりの内装についても、改善をのぞむ声が見受けられます。
「内装が軽自動車のように傷だらけになりやすい」という意見がありました 。
- シフトレバーが小さく握りにくい
- ステアリングが細く操作しづらい
- キーレスエントリーのキーが大きい
ほかにも、シフトレバーやステアリングの操作感に関する不満もあがっています 。
機能的ではあるものの、乗用車のような質感を期待すると、もの足りなさを感じるかもしれません。
デュトロの「よくある故障と対策」
デュトロは堅牢なトラックですが、いくつかの典型的な故障事例が報告されています。
長く安心して乗りつづけるためには、よくある故障とその対策を知っておくことが大切です。
- エンジン・排気ガス浄化装置の不具合
- オートマチックトランスミッションの故障
- 故障を防ぐための対策
とくに現代のディーゼル車に特有の排気ガス浄化装置や、オートマチックトランスミッションのトラブルは注意が必要です。
それぞれの故障内容と、予防策をくわしく見ていきましょう。
エンジン・排気ガス浄化装置の不具合
エンジン関連では、排気ガス浄化装置(DPF/DPR)の不具合が比較的多く報告されています。
DPFマフラーの詰まりが原因で、「加速が悪くなる」、「チェックランプが点灯する」といった症状が発生します 。
- インジェクター不良によるアイドリング不安定
- ターボチャージャーの故障による出力低下
- EGRバルブ不良によるエンジンストール
ターボチャージャーの故障も報告されており、修理費用は30万円を超えるケースもあります 。
定期的なメンテナンスを怠ると、エンジン性能の低下や高額な修理につながる可能性があります。
オートマチックトランスミッションの故障
便利なオートマチックトランスミッションですが、制御プログラムの不具合によるリコールが複数回だされています。
2020年7月には、約2万4000台を対象とした大規模なリコールがありました 。
- 制御プログラムの不具合でクラッチが異常摩耗
- 摩耗粉が詰まり油圧が低下
- 警告灯が点灯し走行不能になるおそれ
この不具合は、停車中にクラッチが半クラッチ状態となり、異常摩耗を引きおこすというものです 。
ハイブリッド車でも同様に、制御プログラムが原因で走行不能やエンジン始動不能になるおそれがありました 。
故障を防ぐための対策
デュトロの性能を維持し、大きな故障を未然にふせぐためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
とくにディーゼルエンジンは、オイル管理が非常に重要です。
- エンジンオイルは5,000 kmごとに交換
- 30,000 kmまたは2年ごとのエンジン内部洗浄
- リコール情報の確認と確実な実施
メーカーは15,000 kmごとの交換を推奨していますが、市街地走行が多い場合は5,000 kmごとの交換がのぞましいでしょう 。
また、中古車を検討する際は、過去のリコール対策がすべて実施されているか必ず確認してください。
デュトロの「良い口コミ評判」
デュトロにはネガティブな意見もありますが、それを上回る多くの良い口コミがよせられています。
多くのドライバーから支持される理由は、その運転のしやすさと快適性にあります。
- 乗用車感覚で運転できる操作性
- 疲労をへらす快適な室内空間
- 信頼性の高い耐久性と堅牢なつくり
「仕事で乗るなら余裕もあって使いやすいデュトロがいい」という声もあり、プロの現場で高く評価されています 。
デュトロが選ばれる理由を、くわしく見ていきましょう。
乗用車感覚で運転できる操作性
デュトロの大きな魅力は、トラック特有の運転のむずかしさを感じさせない操作性です。
「乗用車からの乗り換えも、殆ど違和感なくできた」という口コミが、その扱いやすさを物語っています 。
- トルコンATが秀逸でスムーズ
- ダッシュボードが低く視界が良好
- 小回りがきき市街地走行が楽
とくにオートマチックトランスミッションの評価は高く、他社のAMT(オートメイテッドマニュアルトランスミッション)と比較して「秀逸」と評されています 。
普段トラックを運転しない人でも、安心してハンドルを握れるでしょう 。
疲労をへらす快適な室内空間
長時間の運転をささえる、快適な室内空間もデュトロの長所です。
人間工学にもとづいて設計されたシートは、腰への負担をかけない座り心地が魅力です 。
- 腰への負担をへらす専用設計のシート
- 足元スペースが広く3人乗車でも快適
- 豊富な収納スペースと使いやすさ
足元スペースも広く確保されており、3人で乗車しても窮屈さを感じにくい設計になっています 。
天井も高く、運転席と助手席のあいだをスムーズに移動できるなど、ドライバーへの配慮が行き届いています 。
信頼性の高い耐久性と堅牢なつくり
商用車としてもっとも重要な、耐久性と信頼性についても高い評価をえています。
「働く男のはたらくくるま」という言葉がぴったりな、堅牢さが魅力です 。
- ねじり剛性の高い高剛性フレームを採用
- 振動をおさえ快適な乗り心地にも貢献
- 適切な整備で長く使えるN04Cエンジン
高いねじり剛性をもつフレームは、過酷な使用環境でも車体へのダメージをおさえます 。
一部の故障事例はあるものの、基本となるエンジンや車体は非常に頑丈に作られています 。
デュトロの「総合評価」
これまで見てきた良い点と悪い点をふまえ、デュトロの総合的な評価をまとめます。
走行性能や燃費、使い勝手など、さまざまな角度からデュトロの実力を検証しました。
- 走行性能と乗り心地
- 燃費性能
- 使いやすさと快適性
デュトロは、特定の性能が突出しているというより、全体のバランスがとれたトラックといえます。
各項目を総合的に判断すると、その人気の理由がうかびあがってきます。
走行性能と乗り心地
走行性能は、利用シーンによって評価が大きくわかれるポイントです。
オートマによるスムーズな走りは市街地で高く評価される一方、登坂路ではパワー不足が指摘されます 。
- ATはスムーズだが登坂路で力不足を感じることも
- 乗り心地は空荷では快適、積載時は硬め
- 視界が広く小回りがきき、市街地での運転は容易
乗り心地も同様で、空荷の状態では快適ですが、荷物を積むと硬さを感じるという二面性があります 。
運転のしやすさと、積載時のパフォーマンスのどちらを重視するかで、評価は変わるでしょう。
燃費性能
デュトロの燃費性能は、クラストップレベルといえます。
カタログ上の燃費は、6.90 km/Lから13.60 km/Lと非常に幅広いです 。
- 実燃費は7 km/Lから10 km/L程度
- ハイブリッド車は13.60 km/Lを達成
- 積載量が多いと燃費は大きく悪化
とくにハイブリッドモデルは、国土交通省審査値で13.60 km/Lというすぐれた数値を記録しています 。
ただし、積載量が増えると燃費は悪化する傾向にあるため、実燃費は7 km/Lから10 km/L程度が目安です 。
使いやすさと快適性
ドライバーの負担をへらす使いやすさと快適性は、デュトロがもっとも高く評価されている点です。
オートマチック車の充実により、トラックの運転に慣れていない人でも、乗用車感覚で操作できます 。
- ATの充実で誰でも運転しやすい
- 人間工学にもとづくシートと広い室内空間
- ユーザー満足度は全体的に高い
人間工学にもとづくシートや広いキャビンは、長距離運転の疲労を大幅にけいげんします 。
中古車情報サイトでは、総合評価で5段階中5.0をつけるユーザーもおり、全体的な満足度は高いです 。
デュトロの「基本情報」
ここでは、日野デュトロの基本的な情報を紹介します。
1999年の登場以来、日本の物流をささえつづけてきた小型トラックです。
- 主要スペック(諸元表)
- モデルの歴史
- グレードとバリエーション
現行モデルは2011年に登場した2代目で、「ヒノノニトン」のキャッチコピーで知られています 。
その詳細なスペックや歴史を、くわしく見ていきましょう。
主要スペック(諸元表)
デュトロは、用途に応じてえらべる多彩なバリエーションが特徴です。
ここでは、代表的なモデルのスペックをまとめました。
車両型式 | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | トランスミッション | 最大積載量 | 燃費 (10・15モード) | 全長×全幅×全高 (mm) |
XZC605M (標準 2t AT) | N04C-WD | 150PS | 440N·m | 6速AT | 2,000 kg | 10.40 km/L | 4690×1695×1985 |
XKU710M (ハイブリッド) | N04C-WE + モーター | 150PS | 470N·m | 6速AMT | 2,000 kg | 13.2 km/L | – |
XZU720M (ワイド超ロング 3t MT) | N04C-UQ | 180PS | 480N·m | 6速MT | 3,000 kg | – | 6820×1995×2230 |
Google スプレッドシートにエクスポート
※スペックは年式や仕様により異なります 。
モデルの歴史
初代デュトロは、トヨタ自動車と共同開発され、1999年に発売されました 。
現在の主流である2代目は、2011年に12年ぶりのフルモデルチェンジを経て登場したモデルです 。
- 1999年:初代モデル発売
- 2011年:2代目モデル発売、「AIR LOOP」採用
- 2012年:VSC(横滑り防止装置)をオプション設定
2代目では、クリーンディーゼルシステム「AIR LOOP」や、新しいハイブリッドシステムが導入されました 。
また、小型トラックとして世界で初めてVSC(横滑り防止装置)を設定するなど、安全性能も大きく進化しています 。
グレードとバリエーション
デュトロの強みは、その豊富なラインナップにあります。
キャブの幅は標準とワイド、荷台の長さも標準長から超々ロングまで、細かく設定されています 。
- キャブ:標準幅、ワイド
- 荷台長:標準長、セミロング、ロング、超ロング
- 積載量:1.5トンから4トンクラスまで
最大積載量も1.5トンクラスから4トン超まで幅広く、さまざまな業種のニーズに対応可能です 。
カーゴ(平ボディ)やダンプだけでなく、冷凍冷蔵車やクレーン付きなど、多様な架装が用意されています 。
デュトロの「魅力」
デュトロが多くのプロドライバーに選ばれる理由は、基本性能の高さだけではありません。
日々の運転をより安全に、そして快適にするためのさまざまな工夫がこらされています。
- 先進の安全性能
- ドライバーをささえる快適装備
- 充実したメンテナンス体制
とくに、事故を未然にふせぐための先進安全技術は、デュトロの大きな魅力のひとつです。
ドライバーと荷物を守るための機能を、くわしく見ていきましょう。
先進の安全性能
デュトロには、事故のリスクを最小限におさえるための先進安全装備が充実しています。
衝突被害をけいげんする「PCS(プリクラッシュセーフティー)」が、その代表例です 。
- 衝突被害をけいげんするPCS
- 踏み間違い事故をふせぐクリアランスソナー
- 死角をへらすワイドビューピラー
車両の前後に搭載されたソナーは、障害物を検知して衝突回避を支援します 。
また、強度を保ちつつ細く設計されたピラーは、死角をへらし、歩行者などの早期発見に貢献します 。
ドライバーをささえる快適装備
ドライバーの負担をへらし、作業効率を高める快適装備もデュトロの魅力です。
「スマートエントリー&スタートシステム」は、鍵を取りだす手間をはぶき、頻繁な乗り降りをスムーズにします 。
- 鍵いらずのスマートエントリー&スタートシステム
- 手元で操作できるステアリングスイッチ
- 夜間走行を助けるオートマチックハイビーム
ステアリングスイッチを使えば、ハンドルから手をはなすことなく、さまざまな操作が可能です 。
夜間の視界確保をサポートするオートマチックハイビームも、安全運転に大きく貢献します 。
充実したメンテナンス体制
万が一のトラブルにそなえた、手厚いサポート体制も日野自動車の強みです。
全国に広がるサービスネットワークが、トラックの安定稼働をささえます。
- 24時間365日対応の出張サービス
- 「ドクターデュトロ」が応急修理
- 全国約2,000拠点からの迅速な出動
故障の際には、24時間年中無休で出張サービスカー「ドクターデュトロ」が駆けつけます 。
全国に約2,000もの拠点があるため、どこでトラブルが発生しても迅速な対応が期待できます 。
デュトロの「メリット&デメリット」
デュトロの購入を検討するうえで、メリットとデメリットをあらためて整理します。
自分の使い方に合っているかどうかを判断するための、重要なポイントです。
- デュトロを選ぶメリット
- デュトロを選ぶデメリット
- メリット・デメリットのまとめ
これまでの口コミ評判や性能評価をもとに、デュトロの長所と短所を簡潔にまとめました。
最終的な判断の参考にしてください。
デュトロを選ぶメリット
デュトロを選ぶ最大のメリットは、その運転のしやすさと快適性にあります。
乗用車に近い感覚で運転できるため、ドライバーを選ばないのが強みです。
- 運転のしやすさ
- 快適な室内空間
- 高い信頼性とサポート
人間工学にもとづいた快適なキャビンは、長時間の運転による疲労をけいげんしてくれます。
そして、堅牢な車体と充実したサポート体制が、ビジネスの安定稼働を力強くささえるでしょう。
デュトロを選ぶデメリット
一方で、デュトロにはいくつかのデメリットも存在します。
とくに、積載時の乗り心地の硬さは、多くのユーザーが指摘する点です。
- 積載時の乗り心地
- オートマの故障リスク
- パワフルさの欠如
また、便利なオートマチックトランスミッションは、過去にリコールが多発しており、故障時の修理費用が高額になるリスクがあります。
積載状態で急な坂道を走行する機会が多い場合は、パワー不足を感じる可能性も考慮すべきです。
メリット・デメリットのまとめ
デュトロは、市街地での配送業務など、運転のしやすさと快適性を重視する用途に最適なトラックです。
ドライバーの負担をへらし、安全な運行をサポートする機能が充実しています。
- 市街地走行や快適性重視なら最適
- 重量物運搬や悪路走行には不向きな面も
- 用途に合わせた試乗が不可欠
しかし、常に重い荷物を積んで悪路を走るような、過酷な環境には向いていない側面もあります。
購入前には、必ず自分の主な使用状況を想定したうえで、試乗をおこなうことをおすすめします。
デュトロが「おすすめの人」
デュトロのメリットとデメリットをふまえると、とくにどのような人におすすめできるのでしょうか。
ここでは、デュトロが最適なパートナーとなる、3つのタイプを紹介します。
- AT限定免許でトラックを運転したい人
- 長距離運転での疲労をへらしたい人
- 安全性と信頼性を重視する事業者
もし、あなたがこのいずれかにあてはまるなら、デュトロは非常に満足度の高い選択となるはずです。
くわしい理由を見ていきましょう。
AT限定免許でトラックを運転したい人
AT限定免許しかもっていない方や、マニュアル車の運転に不慣れな方にとって、デュトロは最適な選択肢です。
乗用車と同様の感覚で運転できるAT車やAMT車が充実しています 。
- AT車が充実しており免許の制約が少ない
- 乗用車感覚で運転できるため初心者でも安心
- 従業員の採用範囲が広がる
事業者の視点から見ても、AT車を導入することで、AT限定免許をもつ従業員も即戦力として活躍できます。
ドライバー不足が深刻化するなかで、採用の門戸を広げられるのは大きなメリットです。
長距離運転での疲労をへらしたい人
日々の業務で長距離を運転するドライバーにとって、疲労の蓄積は大きな問題です。
デュトロの快適な室内空間は、ドライバーの負担を大幅にけいげんします。
- 人間工学にもとづくシートが腰の負担をへらす
- 広い足元スペースでリラックスした姿勢を保てる
- AT車ならクラッチ操作がなく渋滞でも楽
とくに、腰への負担を考慮して設計されたシートは、長時間の運転でその真価を発揮します 。
疲労がへることで、安全運転にもつながり、結果として事業全体のリスクを低減させます。
安全性と信頼性を重視する事業者
従業員の安全を守り、事業を安定して継続させたい事業者にとって、デュトロは頼れる存在です。
先進の安全装備と、万全のサポート体制が、安心して事業をおこなうための基盤となります。
- PCSなどの先進安全装備で事故を未然にふせぐ
- 堅牢な車体で万が一の際の被害を最小化
- 24時間対応のサポートでダウンタイムを短縮
事故を未然にふせぐ安全技術は、人命を守るだけでなく、修理費用や保険料の上昇といった経営リスクもおさえます 。
「ドクターデュトロ」による迅速な修理対応も、機会損失を最小限にとどめるうえで重要です 。
デュトロの「注意点」
デュトロはすぐれたトラックですが、購入を決める前にいくつか注意すべき点があります。
満足のいく選択をするために、以下の3つのポイントを必ずおさえておきましょう。
- 購入前の試乗の重要性
- 年式による装備と性能のちがい
- 定期的なメンテナンスの必要性
とくに中古車を検討する場合は、車両の状態を慎重に見きわめる必要があります。
後悔しないための最終チェックポイントです。
購入前の試乗の重要性
デュトロの評価がわかれる「乗り心地」と「パワー」については、必ず自分の目でたしかめるべきです。
カタログスペックだけではわからない、実際のフィーリングを知ることが重要になります。
- 積載時の乗り心地を確認
- 登坂路でのパワー感をチェック
- 自分の運転スタイルとの相性
可能であれば、普段運ぶものに近い重量の荷物を積んだ状態で試乗させてもらいましょう 。
そうすることで、実際の業務で不満を感じることがないか、事前に判断できます。
年式による装備と性能のちがい
デュトロは長い歴史をもつモデルであり、年式によって装備や性能が大きく異なります。
とくに安全装備は、年々進化しているため注意が必要です。
- 安全装備は新しいモデルほど充実
- エンジンやATの制御プログラムも改良されている
- 中古車はリコール対策済みか確認
たとえば、2012年モデルと2021年モデルでは、搭載されている安全技術に大きな差があります 。
中古車をえらぶ際は、希望する装備がついているか、そして重要なリコール対策が完了しているかを必ず確認してください 。
定期的なメンテナンスの必要性
デュトロの耐久性を最大限にひきだすには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
とくにエンジンオイルの管理は、エンジンの寿命を左右します。
- エンジンオイルは走行15,000 kmまでに交換
- 市街地走行が多い場合は5,000 kmが目安
- DPFの定期的な洗浄も重要
メーカーは15,000 kmごとのオイル交換を推奨していますが、これはあくまで基準です 。
停車して作業することが多いPTO付き車両や、短距離走行をくりかえす場合は、より短いサイクルでの交換が必要になります 。
【知らないと損】10年落ちのトラックでも”驚きの高値”がつくワケ
「トラックは古くても高く売れる」と聞いたことはありませんか。
じつは、10年落ちのデュトロでも、驚くような高値で買い取られるケースはめずらしくありません。
- 高い耐久性と長い寿命
- 海外での高い需要
- 高値で売却するためのポイント
その背景には、乗用車とはまったく異なる、トラックならではの理由があります。
デュトロがもつ資産価値の秘密を、くわしく見ていきましょう。
高い耐久性と長い寿命
トラックは、乗用車とは比べものにならないほど頑丈に設計されています。
そもそも、長期間にわたる過酷な使用を前提として作られているのです。
- 乗用車より排気量が大きくエンジンへの負荷が少ない
- シンプルな構造でメンテナンスがしやすい
- 走行距離100万kmを超える車両もめずらしくない
デュトロに使われているエンジンも、排気量が大きく、低い回転数で走行するため、摩耗が少ないのが特徴です 。
日野自動車のトラックはとくに耐久性に定評があり、適切なメンテナンスをおこなえば、非常に長く使うことができます 。
海外での高い需要
10年落ちのトラックが高く売れる最大の理由は、海外での旺盛な需要です。
とくに、信頼性の高い日本製トラックは、世界中でひっぱりだこになっています。
- 「壊れにくい日本車」ブランドへの絶大な信頼
- アジアや中東などの新興国で人気
- 過酷な環境でも性能を発揮する耐久性
日本の道路で10年使われたトラックでも、海外の悪路や厳しい気候のなかでは、まだまだ現役で活躍できます 。
この安定した輸出需要が、国内の中古トラック市場の価格をささえているのです 。
高値で売却するためのポイント
デュトロを少しでも高く売るためには、いくつかのコツがあります。
日頃からの手入れが、将来の売却価格に大きく影響するのです。
- 定期的なメンテナンス記録を保管する
- クレーンや冷凍冷蔵などの架装はプラス査定
- 内外装をきれいに保つ
もっとも重要なのは、定期点検整備記録簿をきちんと保管しておくことです 。
整備履歴が明確な車両は、信頼性が高く評価され、査定額がアップします。
クレーンなどの特殊な架装がついている場合も、需要が高いため高値がつきやすいです 。
よくある質問|日野 デュトロ(オートマ)の「口コミ評判」について
- オイル交換の仕方はどこでわかる?
- 故障は多い?
- パワーはない?遅い?
- 乗り心地はいい?
- 燃費は悪い?
- デュトロ ハイブリッドの故障の原因は?
オイル交換の仕方はどこでわかる?
オイル交換の時期や量は、車両に付属している取扱説明書で確認できます 。
メーカーが推奨する交換基準は、走行距離15,000 kmごとです 。
- 基本は取扱説明書を確認
- メーカー推奨は15,000 kmごと
- シビアコンディションではより早めの交換が必要
ただし、市街地走行や短距離走行が多い場合は、5,000 kmごとの交換が推奨されます 。
具体的な作業手順がわからない場合は、日野の販売店や整備工場に相談するのが確実です。
故障は多い?
基本構造は非常に丈夫ですが、特定の箇所で故障が報告されています。
とくにオートマチックトランスミッションや、排気ガス浄化装置(DPF)は注意が必要です 。
- ATとDPF関連のトラブルが比較的多い
- リコール対象になっていないか確認が必要
- 定期的なメンテナンスで故障リスクは低減可能
これらの部品は、過去にリコールの対象となっていることがあります。
中古車を購入する際は、リコール対策がきちんと実施されているかを確認することが重要です。
パワーはない?遅い?
市街地や平坦な道では十分なパワーがありますが、状況によっては力不足を感じることがあります。
とくに、重い荷物を積んで急な坂道をのぼる際に、「失速する」との声があがっています 。
- 市街地走行では十分な性能
- 積載時の登坂路ではパワー不足を感じることも
- 購入前に試乗して確認するのがおすすめ
走行性能の感じ方には個人差があるため、一概に「遅い」とは言えません。
自分の主な使用環境を想定し、試乗でパワー感を確認することをおすすめします。
乗り心地はいい?
乗り心地の評価は、積載状況によって大きくわかれます。
空荷の状態では、「トラックのなかでは乗り心地がいい」という好意的な意見が多いです 。
- 空荷の状態では比較的快適
- 荷物を積むと硬さや跳ねが気になる
- 路面状況によっても大きく左右される
しかし、荷物を積むとサスペンションが硬く感じられ、「段差で大きく跳ねる」といった不満の声も聞かれます 。
長距離運転が多い方は、シートの快適性も含めて、試乗でじっくり確認すべきでしょう。
燃費は悪い?
デュトロの燃費は、同クラスのトラックのなかではすぐれているといえます。
ハイブリッドモデルでは、13.0 km/Lを超える低燃費を実現しています 。
- クラストップレベルの燃費性能
- ハイブリッド車はとくに優秀
- 積載量や運転方法で大きく変動
ただし、ディーゼル車の実燃費は7 km/Lから10 km/L程度が一般的です 。
積載量が多かったり、急発進・急加速をくりかえしたりすると、燃費は大幅に悪化するので注意が必要です 。
デュトロ ハイブリッドの故障の原因は?
ハイブリッド車の故障原因として、主に2つの点が報告されています。
1つは、自動変速機(AMT)の制御コンピュータの不具合です 。
- 自動変速機制御コンピュータの不具合
- 高電圧バッテリーの経年劣化
- バッテリー交換は高額(部品代約36万円)
もう1つは、駆動用高電圧バッテリーの劣化で、10年以上経過すると故障のリスクが高まります 。
バッテリーが故障すると警告灯が点灯し、交換には部品代だけで約36万円と高額な費用がかかります 。
まとめ|日野 デュトロ(オートマ)の「口コミ評判」について
- 良い点:乗用車感覚のATで運転が楽、キャビンが快適で疲れにくい、基本性能の耐久性が高い。
- 悪い点:積載時の乗り心地が硬い、坂道でのパワー不足、ATやDPFの故障リスク。
- 故障対策:定期的なオイル交換とエンジン洗浄、リコール履歴の確認が重要。
- 燃費:クラス標準以上で特にハイブリッドは優秀。ただし積載量で大きく変動。
- 価値:高い耐久性と海外需要により、10年落ちでも高値が期待できる資産価値の高いトラック。
この記事で得た知識を武器に、あなたのビジネスに最適な一台を見つけてください。
信頼できるパートナーとして、デュトロはきっと期待に応えてくれるでしょう。