「スーパーグレートって修理費が高い・・」
「路上で急に止まらないか不安…」
「故障が多いって噂は本当なの?」
と、感じていませんか。
もし重大な故障が発生した場合、数百万円の損失につながる恐れがあります。
本記事では、スーパーグレートの故障に関する真実を、具体的なデータと共にくわしく解説します。
この記事を読むことで、スーパーグレートの信頼性の全てを知ることができ、安心して「購入or売却の検討」「維持管理」ができるようになります。
記事のポイント
- 故障が多いといわれる背景
- よくある故障と対策
- 具体的な修理費用
- 故障を減らす日常メンテナンス
- リコール情報の有無
- 修理か売却かの決め手
三菱ふそうのスーパーグレートに「故障が多い」のは本当か?
三菱ふそうのスーパーグレートに「故障が多い」という評判は、一部では事実です。
しかし、全てのモデルが同じように故障しやすいわけではありません。
- 「故障が多い」という評判の真偽
- 特定のモデルに集中する不具合
- 総合的な信頼性の評価
特定の年式やエンジン型式で、たしかに不具合が報告されているケースがあります。
くわしく見ていきましょう。
「故障が多い」という評判の真偽
スーパーグレートが故障しやすいという評判は、完全に間違いではありません 。
インターネットの口コミなどを見ると、否定的な意見もたしかに存在します。
- センサー異常が頻繁に発生する
- オイル漏れやラジエーターの不具合
- 部品の欠品で修理が長期化する
特に特定のエンジンモデルにおいて、複数のリコールが出された過去があります 。
評判の全てを鵜呑みにせず、事実に基づいた情報を見極めることが重要です。
特定のモデルに集中する不具合
故障の報告は、特に「6R10」エンジン搭載モデルに集中する傾向が見られます。
このエンジンはインジェクター関連のトラブルが多く報告されています 。
- インジェクターのリコールが過去3回発生
- MCM制御ランプ点灯の約90%がインジェクター起因
- 最悪の場合、エンジン部分から出火した事例も
また、トランスミッションの制御系に関するリコールも大規模なものがありました 。
購入を検討する際は、どのエンジンが搭載されているかを確認するのが賢明です。
総合的な信頼性の評価
一方で、スーパーグレートは乗り心地や運転支援システムで高く評価されています。
新型モデルでは、まるで乗用車のようなスムーズな変速フィールが特徴です 。
- トルクフルで力強い走り
- 高級車のような安定感のある足回り
- 脇見運転警告などの先進安全装備
全ての車両が問題だらけというわけではなく、多くのドライバーは満足しています。
適切なメンテナンスを行えば、長く信頼できるパートナーになり得るでしょう。
スーパーグレートに「故障が多いといわれる背景」
スーパーグレートに故障が多いといわれる背景には、いくつかの大きな理由があります。
過去に発生した大規模なリコールが、評判に大きく影響しているのです。
- 動力伝達装置(トランスミッション)のリコール
- 6R10エンジンのインジェクター問題
- 複数のプロペラシャフト関連リコール
これらの問題は、いずれも走行の根幹に関わる重要な部分でした。
くわしく見ていきましょう。
動力伝達装置(トランスミッション)のリコール
過去にトランスミッションの制御系で、大規模なリコールが届け出られました 。
エア供給を制御するバルブの耐久性不足が主な原因とされています。
- 制御系に十分なエアが供給されない
- シフト不良が発生する
- 最悪の場合、路上で走行不能になる
この不具合は165件も報告され、多くのユーザーに不安を与えました 。
路上故障に直結するトラブルだったため、悪い評判が広まる一因となりました。
6R10エンジンのインジェクター問題
スーパーグレートの評判を語る上で、6R10エンジンの問題は避けられません。
特に燃料噴射装置であるインジェクターの不具合が多発しました 。
- MCM制御ランプ点灯の原因の約90%を占める
- 過去に3回のリコールが発生している
- エンジン火災に至るケースも報告された
エンジンはトラックの心臓部であり、その部分の度重なる問題が不信感を増幅させました。
この問題が「スーパーグレートは壊れやすい」というイメージを決定づけたといえます。
複数のプロペラシャフト関連リコール
エンジンやミッションだけでなく、プロペラシャフトに関するリコールも複数回ありました。
走行中に部品が脱落する可能性があり、非常に危険な不具合です 。
- 2021年8月:約1万3000台が対象
- 2025年1月:約200台が対象
- 溶接不良や部品の長さ設定ミスが原因
同じ重要部品で繰り返しリコールが発生したことも、品質管理への疑念を生みました。
これらの具体的な事象が積み重なり、現在の評判が形成されたと考えられます。
スーパーグレートの「よくある故障と対策」
スーパーグレートで報告される故障には、いくつかの典型的なパターンがあります。
原因を理解し、適切な対策を講じることが、長く乗り続けるための秘訣です。
- エンジン関連(インジェクター、EGR)
- トランスミッション・クラッチ
- 電装系(警告灯、センサー類)
それぞれの故障について、具体的な症状と有効な対策を解説します。
くわしく見ていきましょう。
エンジン関連(インジェクター、EGR)
エンジン関連では、やはりインジェクターの不具合が最も多いです 。
インジェクターが詰まると、エンジン不調や黒煙の原因になります 。
- 症状:MCM制御ランプ点灯、白煙・黒煙、エンジンが吹けない
- 対策:定期的な燃料添加剤の使用、DPFの清掃
- 費用:インジェクター交換は高額(後述)
また、排気ガスを再循環させるEGR装置のスス詰まりも不調の原因です 。
早めの点検と清掃が、エンジントラブルを未然に防ぐ鍵となります。
トランスミッション・クラッチ
トランスミッションでは、自動変速機(AMT)のシフト不良が報告されています 。
エア圧の不足が原因で、ギアがうまく入らなくなることがあります。
- 症状:シフトチェンジができない、警告灯の点灯
- 対策:運行前のエア圧確認を徹底する
- 修理:クラッチ交換は数十万円かかる場合も
長距離を走行した車両では、クラッチの摩耗による滑りも発生します 。
発進時にもたつきを感じたら、早めに専門業者へ相談しましょう。
電装系(警告灯、センサー類)
電装系では、センサーの一時的なエラーによる警告灯の点灯がよくあります 。
特にMCM制御ランプは、多くのドライバーを悩ませる警告灯の一つです。
- 症状:メーターパネルに警告灯が点灯する
- 一時的な対策:エンジン停止後5分から10分放置する
- 根本的な対策:ディーラーで診断機による原因特定が必要
また、バッテリーやオルタネーターのトラブルは、中古トラック全般で多い故障です 。
定期的なバッテリー点検や、配線類のチェックを怠らないようにしましょう。
スーパーグレートの「修理費用(概算)」
スーパーグレートを維持する上で、修理費用は避けて通れない問題です。
特に高額になりがちな修理について、費用の目安を把握しておくことが大切です。
- 高額修理の代表例:インジェクター交換
- トランスミッション・クラッチの修理費用
- その他の維持費と消耗品
部品の選択によって、費用を大幅に抑えることも可能です。
くわしく見ていきましょう。
高額修理の代表例:インジェクター交換
6R10エンジンのインジェクター交換は、最も高額な修理の一つです。
純正の新品部品で6本すべてを交換すると、総額は60万円を超えます 。
- 純正新品インジェクター:1本約10万円
- 交換工賃:約1万4000円
- 合計:約61万2800円
しかし、リビルト品(再生部品)を使えば費用を半分以下に抑えられます 。
信頼できるリビルト品を選ぶことが、賢いコスト削減につながります。
トランスミッション・クラッチの修理費用
トランスミッションの修理も、非常に高額になる可能性があります。
ミッション本体を交換する場合、中古品でも50万円程度かかることがあります 。
- 新品への交換はさらに高額
- クラッチのオーバーホールも数十万円単位
- ふそうの延長保証「EXプラン」で備える手も
故障すると業務に大きな支障が出るため、違和感があればすぐに点検しましょう。
高額な出費を避けるためにも、日頃の丁寧な運転が重要です。
その他の維持費と消耗品
大きな故障以外にも、トラックの維持には様々な費用がかかります。
タイヤはトラックの維持費の中でも大きな割合を占める部品です。
- タイヤ交換(1台分):30万円から40万円
- オイル・エレメント交換:1回約3万円
- 年間維持費の合計:約170万円から180万円
これらの費用は、安全な運行のために必要不可欠なコストです。
日々の運行計画に、メンテナンス費用も組み込んでおく必要があります。
スーパーグレートの主要修理・交換費用(概算)
部品・作業 | 種類 | 概算費用(円) | 備考 |
インジェクター交換(6本) | 純正新品 | 約612,800 | 6R10エンジンの場合 |
インジェクター交換(6本) | リビルト品 | 約300,000~ | 純正品の半額以下 |
トランスミッション交換 | 中古品 | 約500,000 | マニュアルミッションの場合 |
タイヤ交換(1台分) | 新品 | 300,000~400,000 | タイヤサイズによる |
オイル・エレメント交換 | 定期交換 | 約30,000 | 1回あたりの目安 |
スーパーグレートの故障を減らすための「日常メンテナンス」
高額な修理費用を避け、安全な運行を続けるためには日常の点検が不可欠です。
法律で定められた点検項目を、毎日の習慣にすることが故障予防の第一歩です。
- 運行前のエンジンルーム点検
- タイヤと足回りの確認
- ブレーキと灯火類の点検
わずかな時間でできる基本的なチェックが、大きなトラブルを防ぎます。
くわしく見ていきましょう。
運行前のエンジンルーム点検
運行を開始する前に、ボンネットを開けてエンジンルームを確認しましょう。
液体類の量をチェックすることが、オーバーヒートなどの致命的な故障を防ぎます。
- エンジンオイルの量
- 冷却水の量
- ファンベルトの張り具合や損傷
特にファンベルトは、切れると走行不能になる重要な部品です 。
ひび割れや異音がないか、注意深く確認する習慣をつけましょう。
タイヤと足回りの確認
タイヤは、トラックの安全を支える最も重要なパーツの一つです。
空気圧のチェックは、燃費の悪化やタイヤの偏摩耗を防ぐために欠かせません 。
- タイヤの空気圧
- 亀裂や損傷、異物の確認
- ディスクホイールの取付状態(ナットの緩み)
特に大型トラックでは、点検ハンマーでホイールナットの緩みを確認します 。
「コンコン」という澄んだ音がすれば、正常に締まっている証拠です。
ブレーキと灯火類の点検
ブレーキとライト類の点検は、事故を未然に防ぐために絶対に必要な項目です。
ブレーキペダルの踏みしろや、効き具合に違和感がないか確認します 。
- ブレーキ液の量
- エアタンクの凝水の排出
- ヘッドライトやウインカーの点灯・点滅
ウインカーやブレーキランプの球切れは、他の交通に迷惑をかける原因になります。
自分だけでなく、周りの安全を守るためにも、毎日のチェックを徹底しましょう。
スーパーグレートの「リコール情報の有無」
スーパーグレートは、過去に複数のリコールを国土交通省に届け出ています。
所有している、または購入を検討している車両が対象か確認することが重要です。
- 近年の主なリコール事例
- リコール対象か確認する方法
- リコールへの対応と注意点
リコールは無償で修理を受けられる制度なので、必ず対応しましょう。
くわしく見ていきましょう。
近年の主なリコール事例
近年でも、スーパーグレートは様々な理由でリコールが発表されています。
プロペラシャフトやエンジンマウントなど、走行の安全性に関わるものも多いです。
- サンバイザーの不燃性不適合
- エンジンマウントボルトの誤組付け
- 駐車ブレーキ警告灯スイッチの不具合
これらの情報は、国土交通省のウェブサイトなどで公開されています。
自分のトラックの安全に関わる情報として、定期的にチェックするべきです。
リコール対象か確認する方法
自分の車両がリコールの対象かどうかは、簡単に確認することができます。
最も確実なのは、三菱ふそうのお客様相談センターに問い合わせる方法です。
- 三菱ふそうの公式ウェブサイトで確認
- 国土交通省の自動車リコール・不具合情報検索システムを利用
- 車台番号をディーラーに伝えて確認
車検証に記載されている車台番号があれば、すぐに調べることが可能です。
中古車を購入する際には、販売店にリコール対応済みか確認しましょう。
リコールへの対応と注意点
リコールの通知が届いたら、速やかに最寄りのディーラーに連絡しましょう。
修理は無料で行われますが、予約が必要な場合がほとんどです。
- 修理には部品の取り寄せなどで時間がかかることがある
- 作業内容によっては車両を数日間預ける必要がある
- リコールを放置すると重大な事故につながる恐れも
「まだ走れるから大丈夫」と放置するのは非常に危険です。
安全のため、そして車両の価値を維持するためにも、必ず修理を受けてください。
三菱ふそうスーパーグレートの主なリコール履歴
届出日 | 対象部品 | 不具合の概要 | 対象台数 |
2025年8月 | サンバイザー | 保安基準で定められた難燃性を満たしていなかった | 558台 |
2025年3月 | エンジンマウントボルト | 誤ったボルトが組付けられ、緩んで脱落する恐れがあった | 193台 |
2022年7月 | 駐車ブレーキ警告灯スイッチ | スイッチの不具合でブレーキが引きずる可能性があった | 37,371台 |
2021年8月 | プロペラシャフト | 部品の長さ設定が不適切で、脱落する恐れがあった | 13,121台 |
2021年3月 | イグニッションスイッチ | 機械式自動変速機搭載モデルのスイッチに不具合があった | 5,506台 |
2015年9月 | 動力伝達装置 | エア供給バルブの耐久性不足でシフト不良の恐れがあった | 不明 |
スーパーグレートの「修理か売却かの決め手」
高額な修理が必要になったとき、「修理して乗り続けるか」「売却するか」は大きな悩みです。
感情的にならず、いくつかのポイントを基に冷静に判断することが重要です。
- 費用の比較:修理代 vs. 車両価値
- 車両の将来性:年式と走行距離
- 業務への影響:ダウンタイムのコスト
この判断が、ビジネス全体の収益に大きく影響することもあります。
くわしく見ていきましょう。
費用の比較:修理代 vs. 車両価値
まずは、正確な修理見積もりと、現在の車両価値を比較しましょう。
トラックは乗用車と違い、10年落ちでも驚くほど高い価値が残っています 。
- 修理費用が車両価値の50%を超えるか
- 複数の買取業者から相見積もりを取る
- 修理しても他の箇所がすぐに壊れるリスク
もし修理費用が車両の市場価値を大幅に上回るなら、売却が有力な選択肢です。
修理に投資する金額で、より状態の良い中古車が買えるかもしれません。
車両の将来性:年式と走行距離
車両の年式と走行距離も、判断の重要な材料になります。
トラックの寿命は長いですが、無限ではありません 。
- 走行距離が100万kmを超えているか
- あと何年、何kmくらい業務で使う予定か
- 排ガス規制など、将来的な法規制への適合
非常に古い車両や過走行の車両に多額の修理費をかけるのは得策でない場合があります。
将来的な維持費の総額を考えて、総合的に判断しましょう。
業務への影響:ダウンタイムのコスト
修理にかかる時間、つまりトラックが稼働できない期間の損失も考慮すべきです。
修理費用だけでなく、「稼げないことによる損失」もコストの一部です。
- 部品の在庫がなく、修理が長期化するリスク
- 修理期間中の代替車両の手配コスト
- 納期の遅れによる顧客からの信頼低下
修理が数週間にも及ぶ場合、その間の損失は莫大なものになります。
すぐに納車可能な中古車に乗り換えた方が、ビジネス的には合理的かもしれません。
【知らないと損】10年落ちのトラックでも”驚きの高値”がつくワケ
「もう10年も乗った古いトラックだから、価値なんてないだろう」と思っていませんか。
実は、10年落ちのトラックでも、驚くほどの高値で取引されることがよくあります。
- 海外での高い需要
- 新車供給不足と国内需要
- トラック本来の耐久性
その理由を知れば、安易に廃車を考えるのはもったいないとわかるはずです。
くわしく見ていきましょう。
海外での高い需要
日本のトラックは、海外で非常に高い人気を誇っています 。
「メイドインジャパン」の品質は、世界中で絶大な信頼を得ているのです。
- 壊れにくく、燃費が良いと評価されている
- 日本の厳しい車検制度をクリアした安心感
- 10年落ち、走行距離50万kmでも現役で活躍
国内では価値が低いとされる車両でも、海外では貴重な存在です。
多くの専門業者が、海外への販路を持っているため高価買取が可能です 。
新車供給不足と国内需要
近年、半導体不足などの影響で、新車のトラックの納期が大幅に遅れています 。
すぐに車両が必要な運送会社は、中古トラック市場に流れています。
- 新車の納車まで半年以上待つことも
- 物流の「2024年問題」でトラック需要が増加
- 結果として中古トラックの価格が高騰
この状況により、年式や走行距離にかかわらず中古トラック全体の価値が上がっています。
まさに今が、古いトラックを高く売却するチャンスといえるでしょう。
トラック本来の耐久性
そもそもトラックは、乗用車とは比べ物にならないほど頑丈に作られています。
長距離・長時間の過酷な使用を前提に設計されているため、寿命が長いのです 。
- 排気量が大きく、エンジンの回転数が低いため摩耗が少ない
- 耐久性の高いディーゼルエンジンを搭載
- シンプルな構造でメンテナンスがしやすい
10年落ち、走行距離50万kmは、トラックにとってはまだ折り返し地点です。
適切なメンテナンスさえすれば、まだまだ活躍できるため高い価値が維持されます。
スーパーグレートの中古を買うときの「注意点」
スーパーグレートの中古車は、コストを抑えつつ高品質な車両を手に入れる良い選択肢です。
しかし、購入後に後悔しないためには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。
- 書類と整備履歴の確認
- エンジンと駆動系の試乗チェック
- 車体と架装部分の確認
ポイントを押さえて、信頼できる一台を見つけましょう。
くわしく見ていきましょう。
書類と整備履歴の確認
中古トラック選びは、車両そのものを見る前に、書類の確認から始まります。
点検整備記録簿は、そのトラックがどのように扱われてきたかを示す履歴書です 。
- 定期的なオイル交換が実施されているか
- リコールの届出があった場合、改修済みか
- 骨格部分を修理した「修復歴」の有無
記録がしっかり残っている車両は、大切に扱われてきた可能性が高いです。
信頼できる販売店であれば、これらの書類を快く見せてくれるはずです 。
エンジンと駆動系の試乗チェック
書類の確認が終わったら、必ず試乗して実際の動きを確認しましょう。
特にスーパーグレートの場合、エンジンとミッションの状態は念入りにチェックします。
- エンジン始動時に異音や過大な黒煙はないか
- MCM制御ランプなど、警告灯が点灯していないか
- オートマの変速がスムーズか、クラッチが滑っていないか
平坦な道だけでなく、坂道での加速なども試せるとより安心です。
少しでも違和感があれば、納得いくまで販売店に質問することが大切です。
車体と架装部分の確認
最後に、車体全体と荷台などの架装部分を細かくチェックします。
下回りを覗き込み、フレームにサビや腐食がないかを確認しましょう 。
- エンジン下からのオイルや冷却水の漏れ・にじみ
- タイヤの摩耗状態とスペアタイヤの有無
- ウイングボディの雨漏りや、クレーンの動作確認
特に雪国で使われていた車両は、融雪剤によるサビに注意が必要です。
業務に直接関わる架装部分の不具合は、修理に高額な費用がかかるので要注意です。
よくある質問|三菱ふそうのスーパーグレートに「故障が多い」のか徹底調査
- スーパーグレートのミッション故障の原因は?
- エンジンが吹けない原因は?
- インジェクターの交換は自分でできる?
- MCM制御ランプ点灯の原因は?
- 警告灯の消し方は?
- 三菱ふそうのクレーム窓口はどこ?
- トラックのよくある故障ランキングは?
スーパーグレートのミッション故障の原因は?
オートマ(AMT)モデルでは、エア供給システムの不具合が主な原因です 。
サプライバルブや低圧スイッチの故障で、シフト不良が発生することがあります。
- エア圧が不足してギアチェンジができなくなる
- クラッチディスクの摩耗による滑り
- 長年の使用による内部部品の劣化
マニュアル車でも、クラッチの摩耗や内部ギアの損傷は起こり得ます 。
ギアの入りが悪い、異音がするなどの症状があれば、早めの点検が必要です。
エンジンが吹けない原因は?
エンジンがうまく吹け上がらない場合、燃料系統のトラブルが考えられます。
最も多いのは、インジェクターの詰まりや故障による燃料噴射の異常です 。
- インジェクターの不調
- EGR(排気ガス再循環装置)のスス詰まり
- 燃料タンクへの水分混入
他にも、エアクリーナーの詰まりやターボチャージャーの不具合なども原因となり得ます。
放置すると走行不能になる危険もあるため、速やかな診断が求められます。
インジェクターの交換は自分でできる?
インジェクターの交換を自分で行うことは、専門的な知識と工具がない限り推奨されません。
高圧な燃料を扱うため非常に危険であり、作業には専門性が求められます。
- 特殊な工具(SST)が必要
- 交換後に診断機でインジェクターIDの登録が必要
- 取り付け不良は燃料漏れやエンジン破損の原因になる
安全かつ確実に修理するためには、ディーラーや信頼できる整備工場に依頼するべきです。
費用はかかりますが、重大なトラブルを避けるための必要経費と考えるのが賢明です。
MCM制御ランプ点灯の原因は?
MCM制御ランプが点灯する原因の約90%は、インジェクターの不具合です 。
燃料系統や排ガス浄化装置に何らかの異常を検知した際に点灯します。
- インジェクターの電気的な故障や詰まり
- 各種センサーの一時的なエラー
- DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の異常
走行中に点灯しても、白煙や出力低下などの異常がなければすぐに停車する必要はありません。
しかし、根本的な原因解決のため、必ず専門工場で診断を受けてください。
警告灯の消し方は?
一時的に警告灯を消す方法として、エンジンを停止して5分から10分待つ方法があります 。
センサーの一時的なエラーであれば、この操作でリセットされることがあります。
- エンジンキーを抜いて完全に電源をオフにする
- 5分から10分ほど放置する
- 再始動して警告灯が消えているか確認
ただし、これは根本的な解決策ではなく、問題の先延ばしに過ぎません。
警告灯が再点灯する場合は、重大な故障が隠れている可能性が高いので必ず点検しましょう 。
三菱ふそうのクレーム窓口はどこ?
車両に関する相談やクレームは、三菱ふそうのお客様相談センターが窓口です。
電話で問い合わせることができ、専門のスタッフが対応してくれます。
- お客様相談センター:0120-324-230
- 受付時間:月曜~金曜 9:00~12:00、13:00~17:00
- リコール専用ダイヤルも別途設置されている
問い合わせの際は、車検証を手元に用意しておくとスムーズです。
お近くのディーラーや販売店でも、もちろん相談を受け付けています。
トラックのよくある故障ランキングは?
中古トラック全体で見た場合、よくある故障には一定の傾向があります。
業界団体の調査や専門店のデータによると、以下の順位が一般的です。
- 第1位:オイル漏れ・冷却水漏れ
- 第2位:排気系(DPF・EGR)の詰まり
- 第3位:クラッチ・ミッションの不具合
このほか、タイヤやバッテリー関連のトラブルも非常に多く報告されています 。
これらの故障は、日々のメンテナンスで予兆を発見できるものがほとんどです。
まとめ|三菱ふそうのスーパーグレートに「故障が多い」のか徹底調査
- 「故障が多い」という評判は、特定のモデル(6R10エンジンなど)の不具合が原因で形成された側面が強いです。
- よくある故障はインジェクター、トランスミッション、電装系で、対策には専門的な診断と定期的なメンテナンスが不可欠です。
- インジェクター交換などの修理は高額ですが、リビルト部品の活用で費用を大幅に抑えることが可能です。
- 故障を減らす最も効果的な方法は、エンジンルームやタイヤ、ブレーキなどの運行前点検を毎日欠かさず行うことです。
- スーパーグレートには複数のリコール履歴があるため、中古車購入時は必ずリコール対応済みかを確認する必要があります。
- 修理か売却かの判断は、修理費用と車両価値、そして業務への影響(ダウンタイム)を天秤にかけて冷静に行うべきです。
- 10年落ちのトラックでも海外需要や新車不足を背景に高値がつくため、車両の価値を正確に把握することが重要です。
この記事で得た知識があれば、スーパーグレートとの付き合い方が明確になったはずです。
愛車の本当の価値を知り、次のステップへ進む準備ができました。
まずは無料査定で、あなたのトラックが持つ驚きの価値を確かめてみませんか。